タイ ベトナム旅行費用が高いのはどっち?現地滞在費・食費・移動費を徹底比較!

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チャン

愛知県高浜市に住む30代のごく普通の会社員です。ベトナムのホーチミン郊外の出身ということもあり、ベトナムについてブログでまとめてみました。ベトナムに興味がある方に役立つ情報を発信するので、よろしくお願いします😉

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アジア旅行を計画する際、タイとベトナムは常に人気の選択肢ですよね。しかし、「実際のところ、旅行費用はどっちが高いんだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。このブログ記事では、そんなあなたの疑問を解消すべく、タイとベトナムの旅行費用を徹底的に比較していきます。航空券から宿泊費、食費、現地での移動費まで、あらゆる項目を詳細に分析し、あなたの旅行スタイルに合わせた最適な国選びをサポートします。

【この記事で分かること】

  • タイとベトナムの物価水準と旅行費用の平均相場
  • 渡航時期や旅行スタイルによる費用の変動
  • 航空券、ホテル、食費、移動費、観光費用の具体的な比較
  • 費用以外で比較すべき治安や交通、観光満足度
  • あなたにぴったりの旅行先を見つけるための総合的な判断基準

タイとベトナムの旅行費用を比較する前に知っておくべき基本情報

タイとベトナム、どちらも東南アジアを代表する人気の観光地ですが、それぞれ独自の魅力と特徴があります。旅行費用を比較する前に、まずはこれらの国が持つ基本的な情報や旅行の際に考慮すべきポイントを把握しておきましょう。物価水準、為替レート、そしてあなたの旅行スタイルが、トータルの費用に大きく影響してくることを理解しておくことが重要です。

タイとベトナムの物価水準の違いとは?

タイとベトナムは、どちらも比較的物価が安い国として知られていますが、細かく見ていくとそれぞれの物価水準には違いがあります。一般的に、タイの方がベトナムに比べて若干物価が高い傾向にあります。特にバンコクのような主要都市では、ホテルやレストランの価格が他の東南アジア諸国と比較しても高めに設定されていることがあります。一方、ベトナムは、ハノイやホーチミンのような大都市でも、屋台やローカルレストランを利用すれば、かなり安価に食事を楽しむことができます。宿泊施設も、ゲストハウスから高級ホテルまで幅広い選択肢があり、予算に応じて選ぶことが可能です。ただし、近年は両国ともに経済成長が著しく、物価も上昇傾向にあるため、数年前の情報ではなく最新の情報を確認することが大切です。特に観光客向けの施設やサービスでは、日本とそれほど変わらない価格帯になることも珍しくありません。

タイ ベトナム旅行費用の平均相場をチェックしよう

タイとベトナムの旅行費用は、旅行期間や旅行スタイルによって大きく変動しますが、一般的な相場を把握しておくことは予算を立てる上で非常に役立ちます。例えば、5日間の旅行の場合、タイであれば10万円~20万円程度ベトナムであれば8万円~18万円程度が目安となるでしょう。この金額には、航空券、宿泊費、食費、交通費、観光費用、お土産代などが含まれます。もちろん、節約志向のバックパッカーであればもっと費用を抑えることも可能ですし、高級ホテルに滞在したり、贅沢な食事を楽しんだりする場合は、この金額を大幅に上回ることもあります。特に航空券は、出発地や時期によって価格が大きく変動するため、旅行全体の費用に与える影響が最も大きい項目と言えるでしょう。LCC(格安航空会社)を利用したり、セール時期を狙ったりすることで、航空券の費用を大幅に抑えることが可能です。

渡航時期によって旅行費用はどう変わる?

タイとベトナムの旅行費用は、渡航時期によって大きく変動します。これは、観光客の需要と供給のバランス、そして各国の気候条件が関係しています。例えば、タイのベストシーズンは乾季にあたる11月から2月頃で、この時期は気候が安定しており、観光客が集中するため、航空券やホテルの価格が高騰する傾向にあります。特に年末年始や旧正月(テト)の時期は、さらに価格が跳ね上がることが予想されます。一方、ベトナムも同様に乾季が旅行に適していますが、タイほど明確なピークシーズンがあるわけではありません。ただし、地域によって気候が異なるため、訪れる都市のベストシーズンを事前に調べておくことが重要です。雨季にあたる時期は、航空券やホテルの価格が下がる傾向にありますが、スコールに見舞われる可能性が高く、観光に支障が出ることもあります。費用を抑えたいのであれば、ピークシーズンを避けたオフシーズンや、航空会社のセール時期を狙うのがおすすめです。

タイ ベトナム旅行費用に影響する現地の為替レート

タイとベトナムの旅行費用を考える上で、現地の為替レートは非常に重要な要素です。為替レートは日々変動するため、旅行を計画する際には、最新のレートを確認することが不可欠です。**タイの通貨はタイバーツ(THB)、ベトナムの通貨はベトナムドン(VND)**です。一般的に、円高であれば現地の通貨をより多く手に入れられるため、旅行費用全体を抑えることができます。逆に円安の場合は、現地での出費が増えることになります。特に、海外送金やクレジットカード決済の場合、両替手数料や為替レートの変動リスクがあるため、注意が必要です。現地での両替は、空港よりも市内の両替所の方がレートが良い場合が多いですが、安全面も考慮して信頼できる場所を選ぶようにしましょう。また、クレジットカードを利用する際は、海外事務手数料がかかる場合があるため、事前に利用しているカード会社の情報を確認しておくことをおすすめします。

旅行スタイル別に変わる費用(バックパック・中級・ラグジュアリー)

旅行費用は、あなたの旅行スタイルによって大きく異なります。大きく分けて「バックパックスタイル」「中級スタイル」「ラグジュアリースタイル」の3つのタイプで考えてみましょう。

  • バックパックスタイルこのスタイルは、とにかく費用を抑えることを最優先します。宿泊はドミトリーや格安ゲストハウス、食事は屋台やローカル食堂が中心です。移動は公共交通機関をメインに利用し、観光も無料や安価な場所を選びます。このスタイルであれば、タイでもベトナムでも1日あたり3,000円~5,000円程度で十分に楽しむことが可能です。自炊できる宿泊施設を選んだり、さらに移動費を節約するために徒歩での移動を増やしたりと、工夫次第でさらに費用を抑えることができます。しかし、安さを追求するあまり、体調を崩したり、移動に時間がかかったりする可能性も考慮しておきましょう。
  • 中級スタイル多くの旅行者が選択するこのスタイルは、快適さと費用のバランスを重視します。宿泊は個室のある中級ホテルやゲストハウス、食事は地元の人気レストランや少しおしゃれなカフェなども利用します。移動にはタクシーや配車アプリ、観光ツアーなども積極的に取り入れます。このスタイルであれば、タイで1日あたり8,000円~15,000円程度、ベトナムで1日あたり7,000円~13,000円程度が目安となるでしょう。この価格帯であれば、現地の文化を楽しみつつ、ある程度の快適さを保った旅行が可能です。お土産やアクティビティにも予算を割けるため、満足度の高い旅になることが多いです。
  • ラグジュアリースタイル最高級の快適さと体験を求めるのがこのスタイルです。宿泊は5つ星ホテルやリゾート、食事は高級レストランやホテル内のダイニングが中心です。移動は専用車やチャーター便を利用し、観光もプライベートツアーや特別な体験を選びます。このスタイルでは、タイでもベトナムでも1日あたり20,000円~50,000円以上の費用がかかることも珍しくありません。高級スパの利用や、特別なアクティビティへの参加など、よりパーソナルな体験に投資することで、忘れられない思い出を作ることができます。もちろん、この価格帯には上限がなく、どこまで贅沢を追求するかによって費用は青天井に上がっていきます。

タイとベトナムで注意すべき隠れコストとは?

旅行費用を考える際、見落としがちなのが「隠れコスト」です。航空券やホテル、食費といった目に見える費用以外にも、旅の途中で思いがけず出費がかさむことがあります。これらの隠れコストを事前に把握しておくことで、予算オーバーを防ぎ、安心して旅行を楽しむことができます。

主な隠れコストとしては、まず海外旅行保険の費用が挙げられます。万が一の病気やケガ、盗難などに備えるためにも加入は必須ですが、その費用は旅行期間や補償内容によって数千円から数万円と幅があります。次に、ビザの取得費用です。タイは日本人であれば通常ビザなしで入国できますが、ベトナムは滞在期間によってはビザが必要となる場合があります。ビザの申請料は、申請方法や期間によって異なりますので、事前に確認が必要です。

また、現地でのチップの習慣も考慮しておく必要があります。タイではチップの習慣はそれほど一般的ではありませんが、ホテルやレストランで特別なサービスを受けた際や、マッサージ店などではチップを渡すことが一般的になりつつあります。ベトナムではチップの習慣はあまり浸透していませんが、高級ホテルやレストランではチップを渡すと喜ばれることがあります。

さらに、両替手数料やATM手数料も隠れコストの一つです。空港での両替はレートが悪かったり、ATMを利用する際に手数料がかかったりすることがあります。現地通貨を多めに引き出したり、クレジットカードのキャッシング機能を利用する際は、手数料を確認しましょう。

その他にも、ホテルのミニバーやランドリーサービス、有料テレビ、そして高額なお土産や衝動買いなども、気づけば大きな出費になっていることがあります。通信費として、海外ローミング費用や現地SIMカードの購入費用、Wi-Fiレンタル費用なども忘れずに予算に組み込んでおきましょう。これらの隠れコストを事前にリストアップし、少し多めに予算を見積もっておくことで、現地で慌てずに済むはずです。

費用以外に比較しておきたいポイント(治安・交通・観光満足度)

タイとベトナムを選ぶ際に、費用はもちろん重要な要素ですが、それ以外にも考慮すべき点がいくつかあります。特に「治安」「交通の利便性」「観光満足度」は、あなたの旅の質を大きく左右する要素となるでしょう。

まず治安についてですが、一般的にタイもベトナムも比較的安全な国とされています。しかし、どちらの国でも観光客を狙ったスリやひったくり、詐欺などの軽犯罪は発生しています。特に人混みや観光地では、貴重品の管理に十分注意が必要です。また、夜間の一人歩きや、見知らぬ人からの誘いには警戒心を持つようにしましょう。参照元:外務省 海外安全ホームページ

次に交通の利便性です。タイのバンコクでは、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)といった公共交通機関が発達しており、渋滞が多い都市でも比較的スムーズに移動できます。タクシーやトゥクトゥクも利用できますが、料金交渉が必要な場合もあります。一方、ベトナムの主要都市では、公共交通機関はバスが中心で、タクシーや配車アプリ(Grabなど)が主な移動手段となります。特にバイクタクシーは安価で便利ですが、事故のリスクも考慮しておく必要があります。両国ともに、都市部から離れた地方への移動は、バスや鉄道、国内線飛行機を利用することになります。

最後に観光満足度です。これは個人の好みによるところが大きいですが、タイは美しいビーチリゾート、歴史ある寺院、活気あるナイトライフなど、多様な魅力があります。プーケットやサムイ島でのマリンスポーツ、アユタヤやスコータイの遺跡巡り、バンコクでのショッピングやグルメなど、様々な楽しみ方ができます。一方、ベトナムは、ハロン湾の壮大な自然、フエの歴史的な建造物、ホイアンのランタンが灯る美しい街並み、ホーチミンの活気ある街並みなど、独特の文化と景観が魅力です。食文化も非常に豊かで、フォーや生春巻きなど、美味しいベトナム料理を存分に楽しめます。どちらの国も、世界遺産が多数登録されており、歴史や文化に触れる旅を求める方には最適な場所です。


項目別に比較!タイ ベトナム旅行費用の内訳を徹底解説

ここからは、タイとベトナムの旅行費用を具体的な項目ごとに掘り下げて比較していきます。航空券、ホテル、食費、移動費、観光費用といった主要な出費の内訳を詳しく解説することで、あなたの旅の予算計画がより具体的に立てられるようになるでしょう。それぞれの国でどのような費用がかかるのか、そしてどこで節約できるのかを具体的に見ていきましょう。

【以下で分かること】

  • 航空券の価格差と賢い選び方
  • ホテル・宿泊費用の都市別相場と設備の比較
  • 食費の具体的な価格帯と満足度
  • 現地での移動費・交通費の比較とコスパの良い利用法
  • 観光費用(ツアーや入場料)の傾向と節約術

航空券の費用比較|出発地・時期・LCCの使い方

タイとベトナムへの旅行を計画する上で、最も費用を占める割合が高いのが航空券の費用です。この費用は、出発地、渡航時期、そして利用する航空会社の種類によって大きく変動します。

まず出発地ですが、日本国内の主要国際空港(成田、羽田、関西、中部など)からの直行便が一般的です。東京や大阪からの出発は便数も多く、比較的選択肢が豊富ですが、地方都市からの出発の場合、乗り継ぎが必要になったり、直行便が少なかったりするため、航空券の価格が高くなる傾向があります。

次に渡航時期です。前述の通り、ハイシーズン(タイの11月~2月、ベトナムの都市ごとのベストシーズン)は、航空券の価格が大幅に上昇します。特に年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの日本の長期休暇期間は、さらに価格が高騰するため、これらの時期を避けるか、早めに予約することが賢明です。オフシーズンや、航空会社のセール期間を狙えば、半額以下で航空券を手に入れられることもあります。

そして、費用を抑える上で最も重要なのがLCC(格安航空会社)の活用です。タイにはタイ・エアアジアやスクート、ベトナムにはベトジェットエアやジェットスター・パシフィックなどのLCCが就航しており、これらを活用することで、大手航空会社に比べて格段に安く航空券を手に入れることができます。ただし、LCCは受託手荷物や座席指定、機内食などが別途料金になることが多く、これらの追加料金を含めると、結果的に大手航空会社とそれほど変わらない価格になる場合もあります。また、欠航や遅延のリスク、座席の快適性などを考慮する必要もあります。

一般的な航空券の相場としては、エコノミークラスの場合、タイ(バンコク)への往復航空券は5万円~15万円程度ベトナム(ハノイまたはホーチミン)への往復航空券は4万円~12万円程度が目安となります。もちろん、セールやプロモーションを利用すれば、もっと安く手に入ることもあります。航空券比較サイトなどを活用して、複数の航空会社や旅行代理店の価格を比較検討し、最もお得なチケットを見つけるようにしましょう。早期予約割引や、フレキシブルな日程での検索も、費用を抑える有効な手段です。

ホテル・宿泊費用の違い|都市別の相場感と設備

タイとベトナムのホテル・宿泊費用は、選択するホテルのグレード、都市、そして時期によって大きく異なります。両国ともに、ゲストハウスからラグジュアリーホテルまで幅広い選択肢があり、予算に応じた宿泊が可能です。

タイの宿泊費用は、バンコク、プーケット、サムイ島などの人気観光地では高めに設定される傾向があります。特にバンコクの中心部やスクンビットエリア、またはビーチリゾートのオーシャンフロントのホテルは高価です。

  • ゲストハウス/ホステル: 1泊1,000円~3,000円程度。ドミトリー形式が多く、共同スペースが充実している場合も。
  • 中級ホテル: 1泊3,000円~10,000円程度。プールやジムなどの設備が充実しているホテルも多い。
  • 高級ホテル/リゾート: 1泊10,000円~数万円以上。サービスや設備が充実しており、特別な体験ができる。チェンマイやチェンライなどの北部都市では、バンコクやビーチリゾートに比べて比較的安価な宿泊施設が多い傾向にあります。特に地方都市では、ゲストハウスやブティックホテルが豊富で、リーズナブルな価格で快適に滞在できます。

一方、ベトナムの宿泊費用は、タイと比較すると全体的にやや安価な傾向にあります。ハノイ、ホーチミン、ダナンなどの主要都市でも、比較的リーズナブルな価格で質の良い宿泊施設を見つけることができます。

  • ゲストハウス/ホステル: 1泊800円~2,500円程度。アットホームな雰囲気の宿が多い。
  • 中級ホテル: 1泊2,500円~8,000円程度。ビジネスホテルタイプのホテルから、デザイン性の高いブティックホテルまで様々。
  • 高級ホテル/リゾート: 1泊8,000円~数万円以上。リゾート地では、プール付きのヴィラなども人気。ホイアンやフエなどの古都では、歴史的な建物を改装したブティックホテルや、趣のあるゲストハウスが多く、独特の雰囲気を楽しめます。また、リゾート地のダナンやフーコック島では、高級リゾートホテルの選択肢も豊富です。

どちらの国も、ホテル予約サイトを活用して、事前にレビューや評価を参考にしながら予約することをおすすめします。特にプロモーションやキャンペーンを狙えば、通常よりもお得な価格で宿泊できる可能性があります。また、連泊割引や早期予約割引なども積極的に利用しましょう。設備に関しては、エアコン、Wi-Fi、温水シャワーはほとんどの宿泊施設で完備されていますが、プールやジム、朝食の有無などは、ホテルのグレードによって異なるため、予約時に確認が必要です。参照元:Booking.com

食費の比較|屋台・レストランの平均価格と満足度

旅行の楽しみの一つといえば、現地の美味しい食事ですよね。タイとベトナムは、どちらも豊かな食文化を持ち、食費は旅の満足度に大きく影響します。

タイの食費は、屋台やローカル食堂を利用すれば非常に安価に抑えることができます。

  • 屋台/ローカル食堂: 1食100円~300円程度。パッタイ、ガパオライス、カオマンガイなど、定番のタイ料理が手軽に楽しめる。
  • 中級レストラン: 1食500円~1,500円程度。観光客向けのレストランや少しおしゃれなカフェ。
  • 高級レストラン: 1食2,000円~数千円、数万円以上。ホテル内のレストランや、有名シェフの店など。タイの屋台料理は、その安さと美味しさで世界的に有名です。特にバンコクのヤワラート(中華街)や、各所のナイトマーケットでは、驚くほどリーズナブルな価格で様々なB級グルメを楽しむことができます。しかし、衛生面には注意が必要です。生の野菜や氷の入った飲み物などは、お腹を壊さないように注意しましょう。中級レストランでも、タイ料理の美味しさを十分に堪能でき、清潔な環境で食事ができるため、安心して利用できます。高級レストランでは、伝統的なタイ料理を洗練された形で味わうことができ、特別な日のディナーにぴったりです。

一方、ベトナムの食費も、タイと同様に屋台やローカル食堂を利用すれば非常に安価です。

  • 屋台/ローカル食堂: 1食80円~250円程度。フォー、バインミー、生春巻きなど、ベトナムを代表する料理が手軽に味わえる。
  • 中級レストラン: 1食400円~1,200円程度。ベトナム料理だけでなく、フュージョン料理なども楽しめる。
  • 高級レストラン: 1食1,500円~数千円、数万円以上。フレンチコロニアル様式の美しいレストランなど。ベトナムの屋台は、街のあちこちにあり、地元の人々の生活に密着しています。特にフォーやバインミーは、ベトナムを訪れたらぜひ試してほしい料理です。タイと同様に、衛生面には注意が必要ですが、多くの屋台は地元の客で賑わっており、新鮮な食材を使っていることが多いです。中級レストランでは、より多様なベトナム料理や、フランス料理の影響を受けたフュージョン料理を楽しむことができます。高級レストランでは、歴史的な建造物の中でロマンチックなディナーを体験することも可能です。

総合的に見ると、食費に関してはベトナムの方がタイよりもさらに安価に抑えられる傾向にあります。特に屋台やローカル食堂の価格差は顕著です。どちらの国も、リーズナブルな価格で美味しい料理を存分に楽しめるため、食費の満足度は非常に高いと言えるでしょう。地元の人が集まる場所を狙ったり、フードブログやレビューサイトを参考にしたりすることで、より美味しいお店を見つけることができます。

移動費・交通費|タクシー・バイク・鉄道のコスパ事情

現地での移動費・交通費は、旅行の効率性だけでなく、総費用にも大きく影響します。タイとベトナムでは、都市ごとの交通事情や、利用できる交通手段が異なります。

タイの移動費・交通費は、都市によってその利便性と費用感が異なります。

  • バンコク:
    • BTS(スカイトレイン)/MRT(地下鉄): 初乗り16バーツ(約60円)~。バンコク市内の主要観光地やビジネス街を結び、渋滞を避けてスムーズに移動できます。比較的清潔で安全です。
    • タクシー: 初乗り35バーツ(約130円)~。メーター制ですが、観光客だと交渉が必要な場合もあります。渋滞時はメーターがなかなか進まないことも。
    • トゥクトゥク: 短距離移動に便利ですが、料金交渉が必須。相場より高値で提示されることが多いので注意が必要。観光客向けの色が強い。
    • 配車アプリ(Grab): アプリで料金が確定するため、ボッタクリの心配がなく安心。タクシーよりも若干高めですが、便利です。
    • バス: 最も安価な移動手段(無料バスもあり)ですが、路線が複雑で観光客には難易度が高い。
  • 地方都市(チェンマイ、プーケットなど):
    • ソンテウ(乗り合いタクシー): 比較的安価で利用できるが、目的地によっては乗り換えが必要。
    • タクシー/配車アプリ: 都市部と同様に利用可能。
    • バイクタクシー: 短距離移動に便利だが、ヘルメット着用必須で安全面に注意。タイの交通手段は多様ですが、都市部ではBTSやMRTを積極的に利用することで、交通費を抑えつつ時間を有効活用できます。

一方、ベトナムの移動費・交通費は、バイクが主な移動手段であるため、独自の注意点があります。

  • ハノイ/ホーチミン:
    • バス: 最も安価な公共交通機関(約7,000ドン~10,000ドン=約35円~50円)。路線が多いため、事前に調べておく必要がある。
    • タクシー: 初乗り約10,000ドン~12,000ドン(約50円~60円)。悪質なタクシーもいるため、信頼できる大手タクシー会社(マイリンタクシー、ビナサンタクシーなど)を選ぶか、配車アプリの利用がおすすめ。
    • バイクタクシー(Xe Om/Grab Bike): 短距離移動に非常に便利で安価。ヘルメット着用必須。渋滞も関係なく移動できる。
    • 配車アプリ(Grab): ベトナムでもGrabが非常に普及しており、車とバイクの両方で利用可能。料金が明確で安心。
  • 地方都市(ホイアン、フエなど):
    • 自転車: ホイアンでは自転車を借りて旧市街を散策するのが人気。
    • シクロ(人力車): 観光客向けの移動手段。料金交渉が必要。
    • タクシー/配車アプリ: 都市部と同様に利用可能。ベトナムでは、交通量が非常に多く、特に都市部ではバイクの洪水状態です。横断歩道でもなかなか車が止まってくれないことがあるため、歩行者も注意が必要です。

全体的に見ると、公共交通機関が発達しているバンコクに比べ、ベトナムの都市部では配車アプリの利用が主流となっており、移動費の目安もこれに左右されます。しかし、短距離であればベトナムのバイクタクシーが非常に安価でコスパが良いと言えます。安全面を考慮すると、タイではBTS/MRT、ベトナムではGrabの利用が最も安心でおすすめです。

観光費用|ツアー料金や入場料の傾向

タイとベトナムの観光費用は、訪れる場所や参加するツアーの内容によって大きく異なります。しかし、全体的な傾向を把握しておくことで、予算を効率的に配分できます。

タイの観光費用は、歴史的な寺院の入場料、国立公園の入場料、そして各種アクティビティやツアーの料金が主な内訳となります。

  • 寺院の入場料: ワット・ポーやワット・アルンなど、主要な寺院の入場料は50バーツ~200バーツ(約190円~760円)程度が一般的です。王宮やエメラルド寺院は、より高価で500バーツ(約1,900円)程度かかる場合もあります。
  • 国立公園/自然公園: 入場料が設定されている場所が多く、数百バーツかかることがあります。
  • ツアー料金:
    • バンコク市内観光ツアー: 半日で3,000円~8,000円程度。水上マーケットやアユタヤ遺跡への日帰りツアーは5,000円~15,000円程度。
    • ビーチリゾート(プーケット、サムイ島など)でのアイランドホッピングツアー: 1日ツアーで5,000円~15,000円程度。シュノーケリングやダイビングが含まれる場合、さらに高くなることも。
    • 象乗り体験やタイ料理教室: 数千円から1万円程度。タイでは、王宮や有名寺院の入場料は日本の観光地の入場料と比較すると決して安くはありませんが、それに見合う価値のある見どころが多数あります。ツアーに参加すると、交通手段やガイドが含まれるため、効率的に観光できますが、費用は高くなります。自分で移動して観光スポットを巡ることで、費用を抑えることも可能です。

一方、ベトナムの観光費用も、史跡や自然景観の入場料、そして特に有名なハロン湾クルーズなどのツアーが主な出費となります。

  • 史跡/博物館の入場料: 文廟やホーチミン廟など、主要な史跡や博物館の入場料は20,000ドン~50,000ドン(約100円~250円)程度が一般的です。
  • 世界遺産などの入場料: フエの王宮やホイアンの旧市街など、世界遺産の入場料は比較的高めで、数十万ドン(数千円)かかる場合もあります。
  • ツアー料金:
    • ハロン湾クルーズ: 日帰りツアーで3,000円~10,000円程度。宿泊付きクルーズは1泊2日で1万円~3万円以上と高価になります。
    • メコンデルタツアー: 日帰りツアーで2,000円~7,000円程度。
    • ホーチミン市内観光ツアー(クチトンネルなど): 半日で2,000円~6,000円程度。ベトナムの入場料は、タイと比較すると全体的に安価な傾向にあります。しかし、ハロン湾クルーズのように、特定の人気ツアーは費用が高めです。ハロン湾クルーズは、日帰りか宿泊付きか、船のグレードによって料金が大きく変わるため、予算と相談して選ぶ必要があります。

まとめると、単体の観光スポットの入場料はベトナムの方が安価な傾向にありますが、タイは多様なアクティビティやツアーが豊富にあり、それらを含めると費用は高くなる可能性があります。どちらの国でも、観光パスやセットチケットなどを利用するとお得になる場合がありますので、事前に調べてみることをおすすめします。また、無料の公園や市場を散策するなど、費用をかけずに楽しめるスポットも多くあります。

タイ ベトナム旅行費用の総合的な判断とおすすめの選び方【まとめ】

タイとベトナム、どちらも魅力的な東南アジアの国ですが、旅行費用という観点から見ると、それぞれに異なる特徴があります。これまでの比較を踏まえ、総合的な判断とあなたに合った選び方をまとめます。

全体的に見ると、ベトナムの方がタイよりも、全体的な物価が安く、旅行費用を抑えやすい傾向にあります。特に食費や一般的な宿泊費、短距離の移動費はベトナムの方がリーズナブルです。しかし、タイは公共交通機関が発達しており、特にバンコク市内での移動はスムーズで効率的です。


  • 費用を最優先するならベトナム: 食費や宿泊費を極限まで抑えたいバックパッカーや、初めての海外旅行で予算を心配する方には、ベトナムがおすすめです。現地のローカルな雰囲気を味わいながら、食い倒れの旅を楽しむことができるでしょう。
  • 快適さと効率性を重視するならタイ: ある程度の予算をかけ、快適なホテルに滞在し、交通の便が良い場所で効率的に観光したい方にはタイがおすすめです。特にバンコクは、都会的な魅力と歴史的な寺院が融合した、多様な楽しみ方ができる都市です。
  • 多様な体験を求めるならタイ: ビーチリゾート、山岳地帯、歴史都市、大都市と、タイは地域によって全く異なる表情を見せます。マリンスポーツから文化体験、ショッピング、ナイトライフまで、幅広いアクティビティを楽しみたい方にはタイが魅力的です。
  • 歴史と文化に深く触れたいならベトナム: ハノイ、フエ、ホイアン、ホーチミンなど、フランス植民地時代の面影やベトナム戦争の歴史、そして独特の文化が色濃く残るベトナムは、歴史や文化に深く触れたい方におすすめです。
  • 食事の満足度を重視するならどちらもおすすめ: どちらの国も世界的に評価される美食の国です。屋台料理から高級レストランまで、バラエティ豊かな食体験が待っています。ベトナムはフォーやバインミーなど、日常的に食べる食事の安さが際立ちます。
  • 治安の安心感を重視するならタイ: 一般的にタイの方が観光客の受け入れ体制が整っており、比較的安心して旅行できる環境と言えます。もちろん、どちらの国でも基本的な注意は必要です。
  • 初めてのアジア旅行ならタイ: インフラが整備されており、英語が通じやすい場所も多いため、海外旅行に慣れていない方でも比較的安心して旅行できます。
  • 旅慣れた人にはベトナム: 交通事情など、タイよりも少し難易度が高いと感じるかもしれませんが、その分、よりディープな現地の体験を求める旅慣れた方には、ベトナムが提供するユニークな魅力は格別でしょう。
  • 航空券の時期と出発地: どちらの国を選ぶにしても、航空券の費用は最も大きな割合を占めます。LCCの利用や、オフシーズンを狙うことで、大幅に費用を抑えることが可能です。
  • 隠れコストへの注意: ビザの有無、海外旅行保険、両替手数料、チップなど、見落としがちな隠れコストも考慮に入れて、余裕を持った予算を立てることが大切です。

最終的に、タイとベトナムのどちらを選ぶかは、あなたの予算、旅行の目的、そして何を重視するかによって変わってきます。この徹底比較が、あなたの次のアジア旅行先を決める一助となれば幸いです。

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