ベトナム旅行 キャッシュレス生活できる?主要都市・田舎エリアの対応度を比較!

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チャン

愛知県高浜市に住む30代のごく普通の会社員です。ベトナムのホーチミン郊外の出身ということもあり、ベトナムについてブログでまとめてみました。ベトナムに興味がある方に役立つ情報を発信するので、よろしくお願いします😉

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ベトナム旅行を計画中の方へ!「現金はどれくらい必要?」「スマホ決済は使えるの?」といった疑問を解決します。この記事では、ベトナムの主要都市であるハノイやホーチミンでのキャッシュレス事情から、地方の田舎エリアでの支払い状況まで、具体的な体験談を交えながら詳しく解説。GrabやShopeeといった便利アプリの活用術、さらには現地で気をつけたいトラブル事例まで、ベトナム旅行をキャッシュレスで満喫するための情報が満載です。

【この記事で分かること】

  • ベトナム主要都市でのキャッシュレス決済の普及状況
  • 田舎エリアでの現金とキャッシュレスの利用実態
  • ベトナム旅行で役立つ決済アプリと注意点
  • トラブル回避のためのヒントと現金準備の目安

ベトナム旅行はキャッシュレスでどこまで通用するのか?

近年、経済発展が著しいベトナムでは、キャッシュレス決済の導入が急速に進んでいます。特に都市部では、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済を利用できる場所が増えており、旅行者にとっても便利な環境が整いつつあります。しかし、日本のようにどこでもキャッシュレスで済ませられるかというと、まだ課題があるのが現状です。主要都市と地方ではその対応度に大きな差があり、それぞれのエリアに合わせた準備が必要不可欠となります。

ベトナム主要都市(ハノイ・ホーチミン)のキャッシュレス対応状況とは

ベトナムの二大都市であるハノイとホーチミンでは、外国人観光客が多く訪れるということもあり、キャッシュレス決済の導入が積極的に進められています。特に、大手デパート、スーパーマーケット、有名レストラン、カフェチェーンなどでは、クレジットカード(VISA、Mastercardが主流)やデビットカードが広く利用可能です。近年では、Grabなどの配車サービスやフードデリバリーサービスを通じての決済も一般的になっており、現地での移動や食事の際に非常に重宝します。さらに、街中ではQRコード決済の導入も進んでおり、現地の銀行口座を持つ人だけでなく、一部の国際的なQR決済アプリも利用できる場合があります。ただし、小規模な商店やローカルな市場では現金払いが主流であるため、ある程度の現金も持ち合わせておくことが賢明です。

ローカル飲食店・屋台はキャッシュレス非対応が多数?

主要都市においても、ローカルな飲食店や屋台、個人商店などでは、まだまだキャッシュレス決済に対応していない場所が多く存在します。ベトナムの魅力の一つである屋台での食べ歩きや、地元の人で賑わう食堂での食事は、旅行の醍醐味ですよね。しかし、これらの場所では現金での支払いが基本中の基本となります。特に、金額が小さい少額の支払いの場合、クレジットカードなどの利用は断られることがほとんどです。そのため、ベトナムの多様な食文化を体験したいのであれば、常に少額のドン(VND)を携帯しておくことを強くおすすめします。お釣りの関係で、高額紙幣だと断られることもあるので、細かい紙幣も用意しておくとスムーズに支払いができます。

観光地・ホテルはクレカ・電子決済OK?現地での体験談

ベトナムの主要な観光地やホテルでは、クレジットカードや電子決済の利用がかなり普及しています。特に、外国人観光客が多く訪れるハノイ旧市街の有名なお土産物屋さん、ホーチミンのベンタイン市場内の一部店舗、そして4つ星以上のホテルでは、VISAやMastercardなどの主要なクレジットカードでの支払いが問題なく行えます。私の体験談としても、ハノイのタンロン水上人形劇場のチケット購入や、ホーチミンの統一会堂の入場料支払いは、クレジットカードでスムーズに行うことができました。また、ホテルでの宿泊費やレストランでの食事代も、ほとんどの場所でクレジットカード決済が可能です。ただし、地方の小さなゲストハウスや、入場料が非常に安い歴史的建造物などでは、現金のみの対応となる場合もあるため、事前に確認するか、念のために現金を準備しておくのが安心です。

GrabやShopeeなど、ベトナム旅行で役立つキャッシュレスアプリ

ベトナム旅行でキャッシュレス生活を送る上で、もはや欠かせない存在となっているのが配車アプリの**Grab(グラブ)と、オンラインショッピングアプリのShopee(ショッピー)**です。

  • Grab: ベトナム版のUberとも言えるGrabは、タクシーやバイクタクシーの配車だけでなく、フードデリバリーや荷物の配送サービスも提供しています。アプリ内でクレジットカード情報を登録しておけば、乗車時や注文時に現金でのやり取りが不要となり、非常にスムーズに利用できます。特に、現地のタクシーとの料金交渉の手間が省けるため、旅行者にとって大きなメリットです。
  • Shopee: アジア各国で人気のECサイトであるShopeeは、ベトナムでも広く利用されています。日用品から衣料品、電化製品まで幅広い商品を取り扱っており、アプリ内でクレジットカードやデビットカードを登録することで決済が可能です。旅行中に急に必要になったものや、お土産などをオンラインで購入する際に便利です。ただし、商品の受け取りには現地での住所が必要となるため、ホテルへの配送が可能か事前に確認が必要です。

これらのアプリは、ベトナムでの移動や買い物体験を格段に便利にしてくれます。渡航前にダウンロードし、設定を済ませておくことを強くおすすめします。

旅行者が気をつけたい!キャッシュレス決済のトラブル事例

キャッシュレス決済は便利ですが、旅行先でのトラブルには十分注意が必要です。ベトナムでのキャッシュレス決済において、旅行者が特に気をつけたいトラブル事例をいくつかご紹介します。

  • スキミング被害: クレジットカード情報を盗み取るスキミングは、ベトナムに限らず海外旅行で注意すべき犯罪です。ATMやPOS端末を利用する際は、不審な装置が取り付けられていないか確認しましょう。また、カード情報を抜き取られて不正利用されるリスクを減らすため、信頼できる店舗やATMでのみ利用するように心がけてください。
  • 二重請求・過剰請求: ごく稀に、意図的または偶発的に二重に請求されたり、不当に高額な請求をされるケースがあります。決済時には必ず金額を確認し、レシートを受け取るようにしましょう。万が一、不審な請求があった場合は、すぐにカード会社に連絡し、対応を依頼してください。
  • 決済失敗・システムエラー: 現地の通信環境やお店のシステムの問題で、決済がうまくいかないことがあります。特に、QRコード決済などはインターネット接続が必須となるため、オフライン環境では利用できません。このような場合に備え、複数の決済手段を用意しておくことが重要です。現金も常に持ち歩くようにしましょう。
  • 為替レートの不透明さ: クレジットカード決済時、「現地通貨建て」か「日本円建て」かを選択できる場合があります。一般的に、現地通貨建ての方が有利なレートが適用されることが多いです。ただし、これはカード会社やその日の為替レートによって異なるため、一概には言えません。心配な場合は、事前にカード会社のウェブサイトなどで確認するか、小額の現金と併用することをおすすめします。

これらのトラブルを避けるためにも、常に注意を払い、万が一の事態に備えて複数の支払い方法を準備しておくことが賢明です。

ベトナムで実際に使える決済手段一覧(VISA/Master/QRなど)

ベトナム旅行で利用できる主なキャッシュレス決済手段は以下の通りです。それぞれ特徴がありますので、ご自身の旅行スタイルに合わせて準備を進めましょう。

| 決済手段 | 主な利用場所 | 特徴・注意点 |

| クレジットカード | デパート、ホテル、有名レストラン、国際空港の店舗 | VISA、Mastercardが主流。一部の店舗ではAmexやJCBも利用可。旅行前に利用限度額を確認し、必要であれば増額手続きを。 |

| デビットカード | クレジットカードが使える場所と同様 | 口座残高内で利用できるため使いすぎの心配がない。海外利用時の手数料がかかる場合がある。 |

| QRコード決済 | 小規模店舗、屋台、Grab Payなど | 現地の銀行口座と紐付いているものが多いため、旅行者向けの利用は限定的。Grab Payなどのアプリ内決済は利用可。 |

| デジタルウォレット(e.g. MoMo, ZaloPay) | 現地スーパー、コンビニ、一部飲食店、オンラインサービス | ベトナムで普及している電子マネー。ただし、外国人が利用するにはベトナムの銀行口座や電話番号が必要な場合が多い。 |

キャッシュレス派でも現金は必要?ベストな持ち歩き比率とは

「キャッシュレスで旅行を完結させたい!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ベトナムでは現金は依然として必須です。主要都市であっても、ローカルな飲食店や屋台、小規模な個人商店、交通費(タクシーやバイクタクシーの流しの場合)など、現金でしか支払いができない場所が多く存在します。また、チップを渡す際や、万が一のシステムトラブルに備えるためにも、ある程度の現金は手元に置いておくべきです。

では、どのくらいの割合で現金とキャッシュレスを使い分けるのがベストでしょうか?

個人的な経験からすると、**キャッシュレス派の方でも「現金3割:キャッシュレス7割」**を目安にするのがおすすめです。

  • 現金3割: 主に、屋台での食事、小規模なお土産物屋さんでの買い物、チップ、緊急時の予備費として。1日あたり1,000円~2,000円程度のドンを常に財布に入れておくと安心です。高額紙幣ばかりではなく、細かいお釣りが出やすいよう、1万ドン、2万ドン、5万ドンといった小額紙幣も混ぜて持ち歩きましょう。
  • キャッシュレス7割: ホテル代、航空券代、主要な観光地の入場料、デパートやスーパーでの買い物、Grabなどのアプリ決済に利用します。これにより、多額の現金を持ち歩くリスクを減らし、安全に効率よく旅行を楽しめます。

もちろん、旅行のスタイルや訪れる場所によって比率は変動します。例えば、完全にバックパッカーとしてローカルな生活を体験したい場合は現金の比率をもう少し増やすべきですし、高級ホテルに滞在し、主要な観光地のみを巡るような旅であれば、キャッシュレスの比率を上げても問題ないでしょう。

重要なのは、「いざという時に困らない」ように、常に現金の選択肢も持っておくことです。両替は、空港や市内の両替所、一部のホテルで行うことができます。レートを比較検討し、手数料が低い場所を選ぶようにしましょう。


ベトナムの田舎エリアではキャッシュレスは通用しない?

ベトナムの主要都市ではキャッシュレス化が進んでいるとはいえ、地方や田舎エリアに足を踏み入れると、その状況は大きく異なります。旅行計画の際には、訪れる場所のキャッシュレス対応度を事前に把握しておくことが、スムーズな旅を実現する鍵となります。

【以下で分かること】

  • 地方におけるキャッシュレス決済の普及の遅れ
  • 地元のお店や市場での支払い方法の実態
  • オフライン環境がもたらす決済への影響
  • 田舎での現金引き出しの選択肢と手数料

地方都市や田舎ではキャッシュレスが使える場所が少ない理由

ベトナムの地方都市や田舎エリアでは、主要都市と比べてキャッシュレス決済が使える場所が圧倒的に少ないのが現状です。その理由はいくつかあります。まず、インフラの未整備が挙げられます。キャッシュレス決済に必要なPOS端末やインターネット回線が、中小規模の店舗や個人経営の商店では導入されていないことが多いです。特に、通信環境が不安定な地域では、オンライン決済が難しいという物理的な問題も存在します。次に、コストの問題です。キャッシュレス決済端末の導入や維持には一定の費用がかかるため、利益率の低い小規模ビジネスにとっては負担が大きいと感じられることがあります。さらに、現金の信頼性も大きな要因です。ベトナムの地方では、依然として現金が最も信頼され、慣れ親しんだ支払い方法であるため、わざわざキャッシュレス決済を導入する必要性を感じていない事業者も少なくありません。最後に、利用者のニーズも関係しています。地方住民の多くは、依然として現金での取引を好む傾向があり、キャッシュレス決済の需要が都市部ほど高くないため、導入が進みにくいという側面もあります。これらの複合的な要因により、地方では現金が支配的な決済手段であり続けているのです。

地元スーパー・市場での支払い方法は?現金の重要性

ベトナムの地方を旅する上で、地元のスーパーや市場は、その土地の生活や文化に触れることができる魅力的な場所です。しかし、これらの場所での支払い方法は、ほとんどの場合、現金のみとなります。

  • 地元スーパー: 地方都市にある中規模のスーパーマーケットでは、クレジットカードが利用できる店舗もありますが、ごく一部に限られます。地元の人が日常的に利用する小規模なスーパーや個人商店では、レジにキャッシュレス決済端末が置かれていないのが一般的です。
  • 市場: ベトナムの市場は、色鮮やかな野菜や果物、新鮮な海鮮、地元の特産品などが所狭しと並び、活気にあふれています。しかし、市場のほとんどの露店は個人経営であり、商品の購入は全て現金で行われます。値札がないことも多く、口頭でのやり取りで値段が決まるため、現金でのやり取りが必須です。

したがって、地方のスーパーや市場で買い物を楽しむためには、十分な現金を準備しておくことが極めて重要になります。特に、細かいお釣りが出やすいように、小額紙幣を多めに用意しておくと、スムーズに買い物ができます。主要都市ではクレジットカードで多くの買い物ができても、地方では現金が「王様」であることを忘れないでください。現金の準備を怠ると、せっかくの買い物や地元体験の機会を逃してしまうことにもなりかねません。

オフライン環境で使えない?QR決済とアプリの注意点

ベトナムの地方エリアでは、都市部と比較してインターネット環境が不安定な場所が多いという現実があります。これは、QR決済やGrabなどのアプリを利用する際に、思わぬ障壁となる可能性があります。

  • QR決済: QRコード決済は、基本的にインターネット接続が必須です。店舗側も利用者側も、リアルタイムで通信を行うことで決済が完了します。もし、電波状況が悪くインターネットに接続できない場合、QRコードを読み取ることができず、決済が不可能になってしまいます。地方の小さな商店や、山間部などの電波の届きにくい場所では、この問題に直面する可能性が高まります。
  • アプリ(Grabなど): Grabのような配車アプリやフードデリバリーアプリも、車両の手配や注文、決済情報の送信にインターネット接続が不可欠です。オフライン環境では、アプリを起動しても地図が表示されなかったり、サービスが利用できなかったりする場合があります。特に、地方で観光する際、公共交通機関が限られている中でGrabに頼ろうとしても、電波がないために利用できないといった事態も起こり得ます。

これらの問題に対処するためには、事前にオフラインマップをダウンロードしておくローカルSIMカードやWi-Fiルーターを用意するなどの対策が有効です。しかし、それでも全ての場所で安定した接続が保証されるわけではありません。そのため、地方を旅する際には、インターネット環境に左右されない現金を主要な支払い手段として考えておくのが最も安全で確実な方法と言えるでしょう。

ATMの場所と手数料|現地通貨引き出しの賢い方法

ベトナムの地方エリアでは現金が不可欠であるため、ATMの場所や手数料について事前に把握しておくことが賢明です。

  • ATMの場所: 地方都市の中心部や、比較的大きな町であれば、銀行の支店や大型スーパーマーケットの敷地内などにATMが設置されています。しかし、小さな村や辺鄙な地域ではATMを見つけるのが困難な場合もあります。主要な銀行(Vietcombank, Agribank, BIDV, Techcombankなど)のATMであれば、国際的なデビットカードやクレジットカード(VISA, Mastercard)での引き出しが可能です。
  • 手数料: 海外ATMでの現金引き出しには、いくつかの手数料がかかることがあります。
    • 現地ATM手数料: ベトナムのATMでは、引き出し1回あたり20,000ドン〜50,000ドン(約100円〜250円)程度のATM手数料がかかることが一般的です。これは銀行やATMによって異なります。
    • カード会社の手数料: 利用しているクレジットカード会社やデビットカード会社が定める海外ATM利用手数料や為替手数料が発生します。これはカードの種類によって異なりますので、事前にご自身のカード会社の規約を確認しておくことが重要です。

賢い引き出し方法:

  1. 少額を頻繁に引き出すより、まとめて引き出す: 1回あたりのATM手数料がかかるため、少額を何度も引き出すよりも、ある程度のまとまった金額を1回で引き出す方が手数料を抑えられます。ただし、多額の現金を持ち歩くリスクも考慮し、ご自身の許容範囲内で調整しましょう。
  2. 複数のカードを用意する: 万が一、1枚のカードが使えなかったり、盗難・紛失したりした場合に備え、予備のクレジットカードやデビットカードを複数枚持っていくことをおすすめします。異なるブランド(VISAとMastercardなど)のカードを用意しておくと、さらに安心です。
  3. 主要銀行のATMを利用する: 比較的大手の銀行のATMの方が、システムトラブルが少なく、安心して利用できる傾向にあります。
  4. 空港や主要都市でまとまった現金を両替しておく: 地方に行く前に、レートの良い空港や主要都市の両替所で、ある程度のドンに両替しておくのも一つの手です。これにより、地方でのATM探しや手数料の心配を軽減できます。

旅程に地方エリアが含まれる場合は、現金が手元にあるか、またはすぐに引き出せる場所があるかを確認しながら行動することが非常に重要です。

田舎旅で頼れるキャッシュレス手段はある?現地民の声も紹介

ベトナムの田舎エリアでは現金の重要性が高いことは既にお伝えしましたが、それでも「全くキャッシュレスが使えないのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。結論から言うと、ゼロではありませんが、頼れるキャッシュレス手段は非常に限定的です。

現地の人々の声を聞くと、田舎では「基本的には現金がすべて」という意見が圧倒的です。しかし、ごく一部では、以下のようなキャッシュレス手段が浸透しつつあります。

  • スマホ決済(MoMo, ZaloPayなど): ベトナム独自のデジタルウォレットであるMoMoやZaloPayは、若者を中心に利用者が増えています。地方でも、比較的規模の大きなスーパーや、新しいタイプのカフェなどでは、これらのスマホ決済に対応している店舗が増えてきています。ただし、これらを利用するにはベトナムの銀行口座や電話番号が必要な場合が多く、旅行者が気軽に利用するのは難しいのが現状です。
  • Grabなどの配車サービス(一部エリア): 地方都市の中心部など、比較的発展しているエリアでは、Grabのタクシーサービスが利用できる場合があります。ただし、利用できる車両の数が限られていたり、希望の時間帯にすぐに見つからなかったりすることもあります。また、前述の通り、インターネット環境が不安定な場所では利用できません。
  • 大型チェーン店(稀に): 地方都市でも、全国展開しているような大手スーパーマーケットやコンビニエンスストア(VinMart+など)であれば、クレジットカードが使えることがあります。しかし、店舗数が限られており、いつでも利用できるわけではありません。

あるベトナムの地方出身者は、「観光客が来るような大きな街のホテルやレストランならクレジットカードが使えるかもしれないけど、地元の食堂や市場ではドン(現金)がないと何も買えないよ」と話していました。また、「若者はスマホ決済を使うけど、年配の人は現金が好きだからね」という声もあり、世代間の利用状況の差も顕著です。

結論として、ベトナムの田舎旅では、キャッシュレス決済は**「あればラッキー」くらいの補助的な位置づけ**と考え、現金を最優先で準備するのが賢明です。クレジットカードやデビットカードは、万が一の緊急時の予備や、ごく一部の店舗での利用に限定し、メインの支払い手段は常に現金であるという意識を持つことが、ストレスなく旅を楽しむ秘訣となるでしょう。


ベトナム旅行 キャッシュレス生活はできる?【まとめ】

ベトナム旅行におけるキャッシュレス決済の可否は、訪れるエリアによって大きく異なります。主要都市であるハノイやホーチミンでは、クレジットカードや電子決済、配車アプリなどが広く普及し、キャッシュレスでの生活もかなり可能になってきています。しかし、一歩地方や田舎エリアに足を踏み入れると、その状況は一変し、現金が不可欠な決済手段となります。

今回の記事を通じて、ベトナム旅行でキャッシュレス生活を送るためのポイントをまとめました。

  • 主要都市ではキャッシュレスが比較的利用可能: 特にハノイやホーチミンのホテル、デパート、有名レストラン、Grabなどの配車サービスではクレジットカードやアプリ決済が普及しています。
  • ローカル店や屋台では現金が必須: 現地の文化に触れる屋台や小規模な飲食店では、ほとんどが現金払いです。細かい紙幣を多めに用意しましょう。
  • GrabやShopeeは旅行の強い味方: これらのアプリは都市部での移動や買い物に非常に便利で、キャッシュレス決済にも対応しています。
  • トラブル対策は必須: スキミング、二重請求、通信エラーなど、海外でのキャッシュレス決済にはリスクが伴います。常に注意を払い、複数の支払い手段を準備しましょう。
  • 現金3割:キャッシュレス7割が目安: 主要都市を巡る旅行の場合、現金は予備費やローカル店での利用に備え、ある程度の割合で持ち歩くのが賢明です。
  • 田舎ではほぼ現金主義: 地方都市や田舎エリアでは、インフラの未整備やコスト、現金の信頼性などの理由から、キャッシュレス決済はほとんど普及していません。
  • 地方のスーパーや市場は現金オンリー: 地元の生活を体験できるこれらの場所では、現金が唯一の支払い方法となります。
  • オフライン環境に注意: QR決済やアプリはインターネット接続が必須です。地方の通信環境が不安定な場所では使えない可能性があります。
  • ATMの場所と手数料を確認: 地方で現金が足りなくなった場合はATMを利用することになりますが、手数料がかかるため、賢い引き出し方を心がけましょう。
  • 田舎旅は現金を最優先に: 地方での旅行では、キャッシュレス決済は補助的なものと考え、常に十分な現金を準備しておくことが、ストレスなく旅を楽しむ秘訣です。

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