ベトナム旅行 バイク移動は危険?初心者が絶対に知っておくべき注意点とは

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チャン

愛知県高浜市に住む30代のごく普通の会社員です。ベトナムのホーチミン郊外の出身ということもあり、ベトナムについてブログでまとめてみました。ベトナムに興味がある方に役立つ情報を発信するので、よろしくお願いします😉

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ベトナムを旅するなら、一度はバイクに乗ってみたいと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、現地はバイクであふれかえっており、日本の交通状況とは大きく異なります。現地のルールや危険性を知らずに飛び込むのは無謀というもの。この記事では、ベトナムでのバイク移動を検討している方へ、安全に、そして後悔なく旅を楽しむための基礎知識から、トラブル回避術、おすすめのルートまで、プロのライターである私が徹底解説します。

【この記事で分かること】

  • ベトナムの交通事情とバイク運転の基礎知識
  • バイクのレンタル方法と安全対策
  • 現地で遭遇しやすいトラブルとその対処法
  • 失敗しないベトナムバイク旅行のコツ

ベトナム旅行でバイク移動する前に知っておくべき基礎知識

ベトナムの街を歩けば、そのバイクの多さに誰もが驚くでしょう。車よりもバイクが圧倒的に多く、まるでバイクの洪水のような光景は、まさにベトナムの日常です。しかし、このバイク社会を理解せずに安易にバイクに乗るのは非常に危険。まずは、現地のリアルな交通状況と、海外旅行者がバイクに乗るためのルールをしっかりと把握しておきましょう。

ベトナムはバイク大国!現地の交通状況はどうなっている?

ベトナムの交通状況は、日本とは大きく異なります。まず、圧倒的なバイクの数に驚かされるでしょう。都市部では、信号無視や逆走、車線変更時の合図なしなど、日本では考えられないような運転が日常的に見られます。歩行者優先という概念も薄く、道を渡る際には細心の注意が必要です。特にハノイやホーチミンのような大都市では、通勤・退勤ラッシュ時には道がバイクで埋め尽くされ、文字通り身動きが取れなくなることもあります。路地裏に入れば、さらに道は狭くなり、バイク同士のすり抜けも頻繁に行われます。

信号機がある交差点でも、赤信号で右折してくるバイクが多く、歩行者や左折車との接触事故も少なくありません。また、クラクションを頻繁に鳴らす文化も特徴的で、これは威嚇ではなく、「ここにいますよ」という合図の意味合いが強いとされています。しかし、慣れない日本人にとっては騒がしく感じるかもしれません。さらに、荷物を大量に積んだバイクや、家族全員で乗っているバイクなど、日本では見られない光景も多数あります。これらの特殊な交通状況を理解せずに運転すると、思わぬ事故に巻き込まれる可能性が高まります。現地のドライバーは、日本のドライバーとは異なる予測不能な動きをすることもあるため、常に周囲に注意を払い、防御運転を心がけることが重要です。


海外旅行者でもバイクに乗れる?免許やルールの確認を

海外旅行者がベトナムでバイクを運転するには、国際運転免許証が必須です。日本の運転免許証だけでは運転できませんので注意しましょう。国際運転免許証は、日本国内の運転免許センターや警察署で申請することができます。ただし、有効期限は発行日から1年間ですので、渡航前に確認が必要です。また、国際運転免許証があれば、排気量50cc以上のバイクを運転できます。50cc以下の原付バイクであれば、国際運転免許証がなくても運転できるという情報もありますが、これは過去の情報であり、現在は基本的に国際運転免許証が必要です。

ベトナムの交通法規は、日本と共通する部分もありますが、異なる点も多く存在します。例えば、左側通行の日本に対し、ベトナムは右側通行です。また、Uターンや右折時の優先順位など、細かいルールも異なります。現地の警察官による取り締まりも頻繁に行われており、国際運転免許証不携帯やヘルメット未着用などは厳しく罰せられます。罰金だけでなく、最悪の場合、バイクを没収されるケースもありますので、ルールは必ず守りましょう。現地の交通ルールを事前に把握し、国際運転免許証を必ず携帯することで、不必要なトラブルを避けることができます。ベトナムの交通ルールについては、信頼できる情報源で最新の情報を確認することをおすすめします。参照元:在ベトナム日本国大使館


レンタルバイクの借り方と料金相場【トラブル回避のコツも】

ベトナムでレンタルバイクを借りる方法はいくつかあります。最も一般的なのは、街中のレンタルバイクショップや、宿泊しているホテルで借りる方法です。レンタル料金は、バイクの種類やレンタル期間によって異なりますが、一般的には1日あたり10万ドン~20万ドン(約500円~1,000円)が相場です。長期で借りる場合は、さらに割引されることもあります。

レンタルする際には、いくつかの注意点があります。まず、バイクの状態を徹底的に確認することです。ブレーキの効き具合、タイヤの溝、ライトの点灯、クラクション、ミラーの有無など、細部にわたってチェックしましょう。もし不具合があれば、レンタル前に必ずショップのスタッフに伝え、修理してもらうか、別のバイクに交換してもらいましょう。トラブルを避けるためには、レンタルするバイクの写真を複数枚撮っておくことも有効です。傷の有無などを記録しておくことで、返却時に不当な請求を受けることを防げます。

また、パスポートを預けるよう求められることがありますが、パスポートは絶対に預けないようにしてください。身分証明書としてコピーを渡すか、国際運転免許証や現地のSIMカードなどを代わりとして提示できるか交渉してみましょう。悪質な業者の中には、パスポートを人質にとって高額な修理費を請求したり、バイクの故障をでっち上げたりするケースもあります。信頼できるレンタルショップを選ぶことが重要です。ホテルの提携ショップや、評判の良いレンタルショップを利用することをおすすめします。契約書の内容もよく確認し、不明な点があれば質問するようにしましょう。


現地でよくある事故の原因とバイク運転の危険性

ベトナムでのバイク運転は、残念ながら事故のリスクが非常に高いと言わざるを得ません。現地でよくある事故の原因として、まず挙げられるのが無謀な運転です。信号無視、逆走、無理な割り込み、急な方向転換など、日本の交通ルールからすると信じられないような運転が日常茶飯事に行われています。特に、慣れない旅行者は、これらの予測不能な動きに対応しきれずに事故に巻き込まれるケースが多いです。

次に、路面状況の悪さも事故の原因となります。舗装されていない道や、穴ぼこが多い道、砂利道なども多く、運転に集中していないと転倒する危険があります。雨季には路面が滑りやすくなるため、さらに注意が必要です。また、バイク以外の車両との接触もよく見られます。大型トラックやバス、自動車などは、バイクに比べて車体が大きく、死角も多いため、特に注意が必要です。クラクションを鳴らさずに急な車線変更をしてくるケースもあります。

さらに、飲酒運転整備不良のバイクも危険要因となります。飲酒運転は日本と同様に違法ですが、取り締まりが不十分な地域もあります。また、レンタルバイクの中には、適切なメンテナンスが行われていないものも存在し、走行中に故障したり、ブレーキが効かなかったりする可能性もあります。事故を起こした場合、たとえ相手が悪くても、外国人であるという理由で不当な扱いを受ける可能性もゼロではありません。最悪の場合、長期にわたる裁判や高額な賠償金を請求されることもあります。これらの危険性を十分に理解し、常に慎重な運転を心がけることが、事故を避けるための最重要ポイントです。


ヘルメットや保険の準備は必須!安全に旅を楽しむために

ベトナムでバイクを運転する際、ヘルメットの着用は法律で義務付けられています。ヘルメットを着用していない場合、罰金が科せられるだけでなく、万が一事故に遭った際に頭部に致命的な損傷を受けるリスクが格段に高まります。レンタルバイクの多くはヘルメットを貸し出してくれますが、その品質はピンキリです。安全性に疑問があるヘルメットの場合、事前に自分で用意するか、現地で購入することをおすすめします。安価なものでも、日本のPSCマークに相当する認定を受けたものを選ぶなど、一定の安全基準を満たしたヘルメットを選びましょう。

また、海外旅行保険への加入は絶対に必須です。万が一事故を起こしてしまった場合、治療費や入院費、損害賠償など、高額な費用が発生する可能性があります。日本の健康保険は海外での治療費を全額カバーしてくれるわけではありません。海外旅行保険に加入していれば、これらの費用をカバーしてくれるだけでなく、緊急時の医療搬送費用なども含まれていることが多いです。保険会社によっては、バイク事故に対応していないプランもあるため、契約内容をよく確認し、バイク運転中の事故も補償対象となる保険を選ぶようにしましょう。

さらに、念のため日本の運転免許証のコピーやパスポートのコピーも携帯しておきましょう。万が一の事態に備え、現地の日本大使館や領事館の連絡先を控えておくことも大切です。また、緊急時に連絡を取れる現地の友人の連絡先や、日本語が通じる病院の連絡先なども調べておくと安心です。安全装備と保険の準備は、ベトナムでのバイク旅行を安全に楽しむための最低限の準備であり、これらを怠ると取り返しのつかない事態に陥る可能性もあります。


バイク移動でおすすめの観光スポットとルート紹介

ベトナムをバイクで巡る醍醐味は、公共交通機関ではアクセスしにくい秘境や、地元の人の生活が垣間見える場所へ自由に立ち寄れることです。ここでは、バイク移動だからこそ楽しめる、おすすめの観光スポットとルートをいくつか紹介します。

1. ハノイ近郊:ホアルー・タムコック(陸のハロン湾)

ハノイから日帰りで行けるホアルー・タムコックは、「陸のハロン湾」とも呼ばれる景勝地です。切り立った石灰岩の山々が連なり、水田の中をボートで進むと、その雄大な自然に圧倒されます。バイクであれば、自分のペースで周辺の村々を散策したり、地元の人々との触れ合いを楽しんだりできます。特に、田園風景の中を走り抜ける爽快感は格別です。

2. ダナン・ホイアン周辺:ハイヴァンパス

ダナンとフエを結ぶハイヴァンパスは、映画「トップギア」でも紹介された絶景の山岳道路です。眼下には美しい海岸線が広がり、頂上からは雄大な景色を一望できます。カーブが多く、運転技術も求められますが、その分、達成感も大きいです。ホイアンの古都散策と合わせて楽しむのがおすすめです。

3. ダラット周辺:コーヒー農園と滝巡り

中央高原に位置するダラットは、「永遠の春の街」と呼ばれ、涼しい気候と美しい自然が魅力です。周辺には広大なコーヒー農園が点在しており、バイクで巡って試飲を楽しむことができます。また、ダタンラ滝やプレン滝など、迫力ある滝も多数あり、自然を満喫できます。バイクなら、観光客が少ない穴場のカフェや農園にも立ち寄れるでしょう。

4. メコンデルタ:田園風景と水上マーケット

ホーチミンから日帰り、または1泊2日で訪れることのできるメコンデルタは、のどかな田園風景と、水上で生活する人々の暮らしを垣間見ることができます。バイクでメコンデルタの小さな村々を巡り、地元の果樹園やココナッツキャンディ工場などを訪れるのも面白いでしょう。早朝に開催される水上マーケットは、活気に満ちており、ベトナムらしい体験ができます。

これらのルートはあくまで一例です。ベトナムは縦に長い国なので、北から南へ、あるいは南から北へとバイクで縦断する人もいます。しかし、長距離移動は体力と経験が必要となるため、初心者にはおすすめしません。まずは日帰りや1泊2日の近距離の移動から始めて、現地の運転に慣れてから、少しずつ行動範囲を広げていくのが良いでしょう。ルート計画を立てる際には、Googleマップだけでなく、オフラインでも使える地図アプリを活用し、ガソリンスタンドや休憩所の場所も確認しておきましょう。


ベトナム旅行 バイク移動の実体験|良かった点と後悔した点

私自身、ベトナムでバイクを運転した経験があります。その時の良かった点と、後悔した点を包み隠さずお話ししましょう。

良かった点

  • 圧倒的な自由度と機動性: これがバイク移動の最大の魅力です。公共交通機関では行けないような場所へも気軽に行け、自分のペースで観光を楽しめます。特に、路地裏の小さなカフェや地元の人しか知らないような市場に立ち寄れたのは、バイクならではの醍醐味でした。
  • 地元の人々との触れ合い: バイクで移動していると、地元の人から道を聞かれたり、逆に道を教えてもらったりと、様々な形で現地の人々と交流する機会が増えました。言葉は通じなくても、ジェスチャーや笑顔で心が通じる瞬間は、旅の素晴らしい思い出になります。
  • 風を感じる爽快感: ヘルメット越しに感じるベトナムの風は、バイクでしか味わえない格別なものです。特に、田園地帯や海岸線を走る時の開放感は、忘れられない体験となるでしょう。
  • 新たな発見の連続: 観光ガイドブックには載っていないような景色や、偶然通りかかった村での人々の暮らしなど、バイクでなければ出会えなかったであろう発見がたくさんありました。旅の好奇心を満たすには最高の移動手段です。

後悔した点

  • 交通事故の恐怖: 幸いにも大きな事故には遭いませんでしたが、ヒヤリとする瞬間は何度もありました。特に、交通量の多い都市部での運転は常に神経を使い、精神的に疲弊しました。予測不能な動きをする現地のドライバーに、何度か肝を冷やしました。
  • 排気ガスと騒音: 都市部では、バイクの排気ガスとクラクションの音がひどく、喉や鼻の調子が悪くなることもありました。マスクをしていても、完全には防ぎきれません。
  • 道に迷いやすい: Googleマップは便利ですが、一方通行や工事中の道など、現地でしか分からない情報まではカバーしきれないことがあります。何度か道に迷い、時間や体力を消耗しました。
  • 体力の消耗: 慣れない環境での運転は、想像以上に体力を消耗します。長時間の運転は集中力も低下するため、適度な休憩が必要です。特に、暑い日中の運転は熱中症のリスクも高まります。
  • トラブルへの不安: 故障や盗難、警察とのトラブルなど、常に何かしらの不安を抱えての運転でした。もしもの時にどうすればいいのか、事前に十分に調べておけばよかったと後悔しました。

バイク移動は、確かにベトナムの魅力を最大限に引き出すことができますが、それと同時にリスクも伴います。これらの実体験を踏まえ、ベトナムでのバイク移動を検討されている方には、事前の準備と情報収集を徹底し、決して無理をしないことを強くおすすめします。


初心者がバイク移動で後悔しないための準備と対策

ベトナムでのバイク移動は魅力的ですが、何も知らないまま飛び込むのは非常に危険です。特に、日本の交通事情に慣れている初心者の方は、入念な準備と対策が不可欠です。ここでは、後悔しないための具体的な準備と対策について詳しく解説します。

【以下で分かること】

  • ベトナム独自の交通ルールとマナー
  • 雨季・乾季それぞれの道の状況と対策
  • 事故や盗難から身を守るための方法
  • Googleマップを賢く使うためのヒント

事前に確認すべき交通ルールとローカルマナー

ベトナムの交通ルールは、日本とは大きく異なります。事前にしっかりと確認しておくことで、無用なトラブルや事故を避けることができます。まず、最も重要なのは右側通行であることです。日本とは逆なので、常に意識して運転しましょう。

次に、信号機のない交差点やロータリーでの優先順位です。ベトナムでは、基本的に大きい車両が優先される傾向があります。バスやトラックなどが来たら、無理に突っ込まずに道を譲るのが賢明です。また、多くのバイクが同時に交差点に進入する際には、互いにぶつからないよう、まるでダンスをしているかのようにジグザグに進むのが一般的です。これに慣れるまでは、特に注意が必要です。

クラクションの使い方も日本とは異なります。日本では危険を知らせるために鳴らすことが多いですが、ベトナムでは「ここにいますよ」という存在を知らせるために頻繁に鳴らされます。これは威嚇ではないので、鳴らされても慌てずに、相手の動きに注意しましょう。しかし、自分も必要な時には積極的にクラクションを鳴らして、自分の存在をアピールすることも大切です。

歩行者優先の意識は日本に比べて低いので、横断歩道があっても歩行者が優先されるとは限りません。道を渡る際は、バイクの流れをよく見て、ゆっくりと、しかし一定のスピードで渡るのがコツです。急に立ち止まったり、逆走したりするのは危険です。

一方通行の道も多く、Googleマップだけでは分からないこともあります。現地の標識をよく確認するか、地元の人の動きを参考にするのも良いでしょう。また、飲酒運転は厳しく罰せられます。少しでもお酒を飲んだら絶対に運転しないようにしましょう。

さらに、ローカルマナーとして、バイクを駐車する際は、通行の邪魔にならないように注意し、短時間でも施錠する習慣をつけましょう。地元の人々はバイクを生活の一部として使いこなしており、その交通の流れは独特です。焦らず、落ち着いて、周りの動きに合わせて運転することが、ベトナムでの安全なバイク移動には不可欠です。


雨季・乾季で変わる道の状況と対処法

ベトナムには雨季と乾季があり、それぞれの季節で道の状況が大きく変化します。これを理解し、適切な対処法を知っておくことが、安全なバイク旅行には不可欠です。

乾季(11月~4月頃)

乾季は、比較的雨が少なく、晴れた日が多いので、バイクでの移動には適しています。しかし、土埃が多く舞うため、マスクやサングラスは必須です。特に、未舗装の道や工事現場の周辺では、視界が悪くなることもあります。また、日差しが非常に強いので、熱中症対策としてこまめな水分補給を心がけ、長袖の服や日焼け止めで肌を保護しましょう。路面は乾燥しているため、比較的グリップは良いですが、砂や小石が浮いている場所ではスリップしやすいので注意が必要です。長距離を移動する際は、日中の暑さを避けて早朝や夕方に移動するのも良い選択です。

雨季(5月~10月頃)

雨季は、スコールと呼ばれる短時間で激しい雨が降ることが多く、時には道路が冠水することもあります。雨が降ると、路面は非常に滑りやすくなります。特に、マンホールやペイントの上は滑りやすいので、注意して運転しましょう。また、視界が悪くなるため、ヘッドライトを点灯させ、速度を落として走行することが重要です。

雨具は必ず携帯しましょう。全身を覆えるカッパや、防水加工されたリュックカバーなどがあると便利です。靴も濡れると運転しにくくなるため、サンダルや防水シューズを選ぶと良いでしょう。冠水した道路では、深さが見えにくいため、無理に突っ込まずに迂回するか、水が引くのを待つのが賢明です。バイクのエンジンが水没すると故障の原因にもなります。

雨季には、土砂崩れや洪水で道が通行止めになることもあります。特に山間部を走行する際は、最新の気象情報や道路情報を確認するようにしましょう。無理な運転はせず、少しでも危険を感じたら、安全な場所で雨宿りをするなど、臨機応変に対応することが大切です。季節ごとの特性を理解し、それに応じた準備と対策を講じることで、より安全で快適なバイク旅行を楽しむことができます。


事故・盗難に遭わないための自衛策とは?

ベトナムでのバイク移動において、事故だけでなく、盗難も深刻な問題です。これらのトラブルに巻き込まれないための自衛策をしっかりと講じましょう。

【事故に遭わないための自衛策】

  • 速度は控えめに: 現地のドライバーがスピードを出していても、決して真似をせず、常に制限速度を守り、周囲の状況を把握できる速度で運転しましょう。特に慣れないうちは、余裕を持った速度設定が重要です。
  • 車間距離を十分に取る: ベトナムでは車間距離を詰めて運転する傾向がありますが、予測不能な動きをする車両も多いため、常に十分な車間距離を確保し、急ブレーキや急ハンドルを避けるようにしましょう。
  • 周囲をよく確認する: バックミラーだけでなく、目視で周囲を確認する癖をつけましょう。特に交差点や路地から出てくるバイク、歩行者には常に警戒が必要です。
  • 信号無視や逆走は絶対にしない: 現地の人がやっていても、自分は絶対に交通ルールを守りましょう。外国人であることが、トラブルに巻き込まれた際の不利な状況に繋がる可能性もあります。
  • 防御運転を心がける: 相手が無理な運転をしてくることを想定し、常に回避できる準備をしておく「防御運転」が非常に重要です。危険を察知したら、クラクションを鳴らしたり、減速したりして、積極的に自分の身を守りましょう。
  • 夜間の運転は避ける: 夜間は視界が悪くなるだけでなく、飲酒運転のドライバーも増えるため、事故のリスクが高まります。できる限り、日中の明るい時間帯に移動を終えるようにしましょう。

【盗難に遭わないための自衛策】

  • バイクから離れる際は必ず施錠する: 短時間でもバイクを離れる際は、必ずハンドルロックやエンジンロックをかけましょう。レンタルバイクにはワイヤーロックなどの追加のロックが付いていることもありますので、最大限活用しましょう。
  • 人通りの多い場所に駐車する: 人目につきにくい路地裏などは避け、監視カメラがある場所や、お店の前に駐車するなど、人通りの多い場所に停めましょう。
  • 貴重品は持ち歩かない: バイクのシート下や荷物入れに貴重品を置いたままにしないようにしましょう。盗難のリスクを減らすため、必要最低限の貴重品だけを身につけ、分散して持ち歩くのが賢明です。
  • 信頼できるレンタルショップを選ぶ: 盗難対策がしっかりしているバイクを扱っているか、評判の良いレンタルショップを選ぶことも重要です。安さだけで選ばないようにしましょう。
  • カバンはバイクに固定する: バイクに乗る際、リュックサックやショルダーバッグは、バイクの荷台にしっかりと固定するか、体の前に抱えるなどして、ひったくりに遭わないように注意しましょう。
  • バイクカバーを利用する: 長時間駐車する場合は、バイクカバーをかけることで、バイクの種類を特定されにくくし、盗難のターゲットになりにくくする効果も期待できます。

これらの自衛策を講じることで、ベトナムでのバイク旅行のリスクを大幅に減らすことができます。安全意識を高く持ち、常に警戒を怠らないことが、トラブルから身を守るための鍵となります。


Googleマップの罠に注意!道に迷いやすいポイント

Googleマップは非常に便利なツールですが、ベトナムでのバイク移動においては、いくつかの**「罠」**が存在します。これらを理解しておかないと、道に迷ったり、危険な道に迷い込んだりする可能性があります。

1. 一方通行の見落とし

Googleマップは、一方通行の情報を完全に網羅しているわけではありません。特に都市部では、頻繁に一方通行の道路があり、マップ上では通行可能に見えても、実際は一方通行で逆走してしまうことがあります。逆走は非常に危険なだけでなく、警察に捕まる可能性もあります。現地の標識をよく確認するか、地元のバイクの流れを見て判断することが重要です。

2. 未舗装の道や細い道への誘導

Googleマップは、最短ルートを優先して案内することがあります。しかし、それが未舗装の悪路であったり、バイク一台がやっと通れるような細い路地であったりすることもあります。特に雨季には、これらの道は泥濘化して非常に危険です。目的地へのルートを検索する際には、地図を拡大して道路の種類を確認したり、ストリートビューで事前に道路状況を確認したりする習慣をつけましょう。

3. GPSのズレや電波の不安定さ

場所によってはGPSの精度が低く、現在地が正確に表示されないことがあります。また、山間部や電波の届きにくい場所では、Googleマップがオフラインになってしまうこともあります。事前にオフラインマップをダウンロードしておくか、紙の地図も併用するなど、複数の情報源を持つことが推奨されます。

4. 建設中の道や閉鎖された道

ベトナムは開発が進んでおり、道路工事も頻繁に行われています。Googleマップの情報が更新されておらず、現在建設中の道や、既に閉鎖されている道へ案内されることがあります。これも現地でしかわからない情報なので、常に周囲の状況を注意深く観察しましょう。

5. 目的地の表示ミス

ごく稀に、目的地のピンが正確な場所からずれていることがあります。特に、同じ名前の通りや建物が複数ある場合や、個人宅などを目的地とする場合に発生しやすいです。事前に目的地の正確な住所や、目印となる建物の情報を調べておくことで、こうしたミスを防ぐことができます。

これらのGoogleマップの「罠」を理解し、過信しないことが重要です。常に周囲の状況に注意を払い、地元の人の動きを参考にしたり、必要であれば現地の人に道を聞いたりすることも大切です。また、バイクに乗る前にルートをしっかりと確認し、休憩中に次の目的地までのルートを再確認するなど、こまめな情報収集を心がけましょう。


バイク移動中にトラブルが起きたときの緊急連絡先

ベトナムでバイク移動中に万が一トラブルに巻き込まれた場合、迅速に対応できるよう、緊急連絡先を事前にまとめておくことが非常に重要です。焦ってパニックにならないためにも、紙に書いてヘルメットの内側や財布など、すぐに取り出せる場所に複数保管しておくことをおすすめします。

1. 日本国大使館/総領事館

  • 在ベトナム日本国大使館(ハノイ)
    • 電話番号:+84-24-3846-3000
    • 緊急連絡先(時間外):+84-91-881-8111
  • 在ホーチミン日本国総領事館(ホーチミン)
    • 電話番号:+84-28-3822-5314
    • 緊急連絡先(時間外):+84-90-990-2051
  • 在ダナン日本国総領事館(ダナン)
    • 電話番号:+84-236-3555-535
    • 緊急連絡先(時間外):+84-70-501-1188

大使館や総領事館は、パスポートの紛失、事故、逮捕などの緊急事態において、情報提供や助言、必要に応じた支援を行ってくれます。ただし、医療費や弁護士費用などの金銭的な支援は行われませんので注意しましょう。

2. 現地警察

  • 緊急通報(警察):113
    • 事故や盗難に遭った場合、すぐに警察に連絡しましょう。ただし、英語が通じない場合が多いため、可能であれば通訳を介して状況を説明するか、現地の知人に助けを求めるのが良いでしょう。

3. 救急車

  • 緊急通報(救急):115
    • 怪我をした場合や、緊急の医療処置が必要な場合は、救急車を呼びましょう。こちらも英語が通じない可能性が高いので、状況を簡潔に伝えられるように準備しておくと良いでしょう。

4. 医療機関

  • 事前に日本語対応可能な病院や、国際医療機関の連絡先を調べておきましょう。
    • ハノイ:ハノイインターナショナルホスピタル (Hanoi International Hospital) など
    • ホーチミン:FVホスピタル (FV Hospital)、コロンビアアジア病院 (Columbia Asia Hospital) など
    • ダナン:ファミリーメディカルプラクティス・ダナン (Family Medical Practice Da Nang) など

5. 加入している海外旅行保険会社の緊急連絡先

  • 保険証書に記載されている、24時間対応の緊急連絡先を控えておきましょう。事故や病気で病院にかかる際、保険会社に連絡することで、医療費の立て替えや、適切な病院の紹介などのサポートが受けられます。

6. レンタルバイクショップの連絡先

  • バイクが故障した場合や、トラブルがあった場合に連絡できるよう、レンタルショップの電話番号を控えておきましょう。

7. ホテルや現地の知人

  • 困ったときに相談できるホテルのスタッフや、現地の知人の連絡先も控えておくと安心です。彼らは現地の状況に詳しいため、的確なアドバイスやサポートをしてくれる可能性があります。

これらの緊急連絡先を常に携帯し、万が一の事態に備えておくことで、安心してベトナムでのバイク旅行を楽しむことができるでしょう。


ベトナム旅行 バイク移動のポイント【まとめ】

ベトナムでのバイク移動は、その自由さと現地の文化に深く触れられる魅力的な体験ですが、同時に多くのリスクも伴います。安全かつ後悔なく旅を楽しむためには、事前の入念な準備と、現地での細心の注意が不可欠です。

  • 国際運転免許証は必須:日本の運転免許証だけでは運転できません。必ず事前に取得しましょう。
  • ヘルメット着用は義務:安全基準を満たしたヘルメットを選び、必ず着用しましょう。
  • 海外旅行保険への加入:万が一の事故や病気に備え、バイク運転中の補償も含まれる保険に加入しましょう。
  • 交通ルールとローカルマナーの理解:右側通行、クラクションの使い方、交差点での動きなど、ベトナム独自のルールと慣習を理解しましょう。
  • バイクの状態確認を徹底:レンタルする際は、ブレーキ、タイヤ、ライトなどを念入りにチェックし、異常があればすぐに伝えましょう。
  • パスポートは絶対に預けない:レンタル時にパスポートの提示を求められても、コピーを渡すか、他の身分証明書で対応できないか交渉しましょう。
  • 速度は控えめに、防御運転を心がける:現地のドライバーの無謀な運転に巻き込まれないよう、常に安全第一で運転しましょう。
  • Googleマップの罠に注意:一方通行や未舗装の道、GPSのズレなどを考慮し、オフラインマップの準備や、常に周囲の状況確認を怠らないようにしましょう。
  • 盗難対策を講じる:バイクから離れる際は必ず施錠し、貴重品は身につけるなど、盗難に遭わないための対策を徹底しましょう。
  • 緊急連絡先を把握しておく:大使館、警察、救急、病院、保険会社など、万が一の際に連絡できるリストを携帯しましょう。

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