ベトナム旅行 バックパックvsスーツケース|旅のスタイルで選ぶ最適解は?

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チャン

愛知県高浜市に住む30代のごく普通の会社員です。ベトナムのホーチミン郊外の出身ということもあり、ベトナムについてブログでまとめてみました。ベトナムに興味がある方に役立つ情報を発信するので、よろしくお願いします😉

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ベトナム旅行を計画する際、まず頭を悩ませるのが「荷物をどうするか」ではないでしょうか。バックパックとスーツケース、どちらを選ぶかによって旅の快適さや行動範囲が大きく変わってきます。この記事では、ベトナム旅行におけるバックパックとスーツケースそれぞれのメリット・デメリットを徹底解説し、あなたの旅のスタイルに合わせた最適な選択をサポートします。現地事情や滞在期間、旅行メンバー構成まで考慮した上で、後悔しない荷物選びのヒントを見つけてください。

【この記事で分かること】

  • ベトナム旅行におけるバックパックとスーツケースの選び方
  • 旅のスタイルや目的に合わせた荷物の最適解
  • ベトナムの現地事情を考慮した持ち物選びのポイント
  • 快適な旅を実現するためのパッキング術と注意点

ベトナム旅行に持っていくならどっち?バックパックとスーツケースの違いとは

ベトナム旅行の準備を進める中で、多くの人が直面する最初の選択が、バックパックかスーツケースか、という問題です。どちらも荷物を運ぶためのものですが、その特性や利用シーンは大きく異なります。あなたの旅のスタイルや目的地、移動手段によって、どちらがより適しているかが決まります。まずは、それぞれの基本的な違いを理解し、自身の旅行計画に照らし合わせて考えてみましょう。

ベトナム旅行 バックパックのメリットと注意点を知っておこう

バックパックは、その機動性の高さが最大の魅力です。両手が自由に使えるため、常にスマートフォンで地図を確認したり、カメラを構えたりしながら移動できます。特に、舗装されていない道が多い場所や、階段の多い観光地、あるいは公共交通機関を頻繁に利用するような旅程においては、その身軽さが大きなアドバンテージとなります。例えば、ベトナムの旧市街のような細い路地が多い場所や、ハロン湾クルーズで船に乗降する際などには、バックパックの方が圧倒的に動きやすいでしょう。


バックパックのメリット

  • 機動性が高い: 両手が空くため、移動中に写真撮影やスマートフォンの操作がしやすいです。
  • 悪路に強い: 石畳や未舗装の道、階段が多い場所でもスムーズに移動できます。
  • 公共交通機関での移動が楽: 電車やバスへの乗降がスムーズで、狭い通路でも邪魔になりにくいです。
  • 収納の自由度が高い: 荷物の量に合わせて形が変わりやすく、融通が利きます。
  • 両手が自由になる: 移動しながら買い物をしたり、チケットを取り出したりする際に便利です。

一方で、バックパックには注意すべき点もあります。まず、荷物の重さが直接肩や背中に負荷となるため、過剰な荷物は身体的な負担に直結します。また、衣類などを詰め込むとシワになりやすいというデメリットもあります。防犯面でも、背負っていることで死角が増えるため、貴重品の管理には特に注意が必要です。特にベトナムではひったくりなども発生しているため、バックパックのファスナーをロックしたり、前抱きにしたりするなど、工夫が求められます。さらに、一度開けてしまうと全ての荷物を取り出す必要があるため、頻繁に物の出し入れをする旅には不向きな場合があります。旅のスタイルに合わせて、これらのメリットと注意点をよく比較検討することが重要です。

ベトナム旅行 スーツケースの利便性とデメリットを解説

スーツケースは、荷物の保護と整理整頓のしやすさが大きな利点です。硬質な素材でできたスーツケースであれば、中の衣類がシワになりにくく、土産物などのデリケートな品物も安心して持ち運べます。また、開閉部分が大きく開くため、荷物の出し入れや整理が非常に簡単です。ホテルに到着したらスーツケースを広げ、そのままクローゼットのように使えるのも魅力です。特に、ショッピングを目的とした旅行や、フォーマルな服装が必要な場面がある場合は、スーツケースが力を発揮するでしょう。ベトナムの都市部のホテルではポーターサービスも充実しているため、荷物の運搬に困ることは少ないでしょう。


スーツケースのメリット

  • 荷物の保護性が高い: 外部からの衝撃に強く、衣類や壊れやすいものを安全に運べます。
  • 荷物の整理がしやすい: 広げると全体が見渡しやすく、荷物の出し入れや整理が簡単です。
  • 衣類がシワになりにくい: 折りたたんで収納すれば、シワを最小限に抑えられます。
  • 防犯性が比較的高い: ロック機能が付いているものが多く、盗難のリスクを減らせます。
  • 移動が楽(舗装路の場合): キャスターが付いているため、舗装された道での移動は非常にスムーズです。

しかし、スーツケースにもデメリットはあります。最大のネックは、その機動性の低さです。石畳や砂利道、階段の多い場所ではキャスターが使えず、持ち上げて運ぶ必要があり、非常に不便を感じることがあります。また、公共交通機関での移動では、混雑した車内や狭い通路で邪魔になりやすく、周囲に迷惑をかける可能性もあります。ベトナムの旧市街や地方の観光地では、道が整備されていない場所も多いため、移動に苦労することも考えられます。さらに、大型のスーツケースは、ホテルの部屋が手狭だと置き場所に困ることもあります。短期の旅行で荷物が少ない場合でも、かさばるため持て余すことがあるでしょう。これらの点を踏まえ、あなたの旅程に合った選択をすることが大切です。

バックパックとスーツケースは目的地や移動手段で選べ!

バックパックとスーツケース、どちらを選ぶかは、あなたのベトナム旅行の「目的地」と「移動手段」によって大きく左右されます。例えば、ベトナムの主要都市であるハノイやホーチミンを中心に観光し、タクシーや配車アプリを頻繁に利用する予定であれば、スーツケースは非常に便利です。空港からホテル、ホテルから観光地への移動もスムーズに行えるでしょう。特に、大型ショッピングモールやデパートでの買い物を楽しむ予定があるなら、スーツケースにたくさんのお土産を詰め込めるというメリットもあります。


目的地と移動手段による選び方の例

目的地移動手段おすすめの荷物スタイル理由
ハノイ・ホーチミン(都市部)タクシー、配車アプリ、観光バススーツケース道路が比較的整備されており、荷物の運搬がスムーズ。ホテル間の移動も楽。
ホイアン・フエ(古都・歴史地区)徒歩、シクロ、レンタルバイクバックパック石畳や細い路地が多く、スーツケースでは移動が困難。観光中の機動性が求められる。
サパ・メコンデルタ(自然・地方)ローカルバス、ボート、トレッキングバックパック未舗装路や悪路が多く、荷物を背負う方が圧倒的に動きやすい。公共交通機関利用もスムーズ。
複数都市周遊国内線飛行機、寝台列車、長距離バスバックパック乗り換えが多く、荷物の持ち運びやすさが重要。空港や駅での移動もスムーズ。

一方で、古都ホイアンの石畳の道や、サパでのトレッキング、メコンデルタのボートツアーなど、舗装されていない場所や階段、狭い通路が多い場所を訪れる予定であれば、バックパックが断然有利です。両手が自由になるため、転倒のリスクも軽減され、機動的な観光が可能です。また、ベトナムのローカルバスや鉄道を利用する予定がある場合も、混雑した車内での荷物の取り回しを考えると、バックパックの方が適していることが多いでしょう。旅の途中で頻繁に移動する「周遊型」の旅をする場合は、都市部と地方の両方を考慮し、より多くのシーンで役立つ方を選ぶのが賢明です。

ベトナム旅行の現地事情|道・交通・宿泊環境から見た最適解

ベトナムの現地事情は、荷物選びに大きな影響を与えます。まず、「道」についてですが、都市部では比較的舗装された道が多いものの、歩道はバイクが乗り上げていたり、露店が並んでいたりと、スーツケースを引いて歩くには障害が多いのが実情です。特にハノイの旧市街やホーチミンのバックパッカー街などは、人通りも多く、スーツケースの車輪が小さな段差で引っかかったり、溝にはまったりすることも少なくありません。地方に行けば、未舗装の道や泥道も珍しくありませんから、バックパックの機動性がより活きてきます。

次に「交通」です。ベトナムではバイクが主要な交通手段であり、タクシーや配車アプリ(Grabなど)も広く利用されています。しかし、渋滞が激しい都市部では、大きなスーツケースを持っていると、車のトランクに積み込むのが困難だったり、相乗りのタクシーでは座席を占領してしまったりする可能性があります。長距離バスや寝台列車を利用する場合も、荷物スペースが限られていることが多いため、コンパクトにまとめられるバックパックの方が何かと便利でしょう。国内線を利用する場合、空港内の移動はスーツケースが楽ですが、地方の小さな空港ではターミナルビルから滑走路まで歩くこともあり、その際はバックパックのほうが負担が少ないこともあります。

そして「宿泊環境」です。ベトナムには、豪華なリゾートホテルから、リーズナブルなホステル、ゲストハウスまで多種多様な宿泊施設があります。リゾートホテルやビジネスホテルであれば、エレベーターやポーターサービスが充実しているため、スーツケースでも問題ありません。しかし、歴史ある建物を改装したホテルや、路地裏にある小さなゲストハウス、ホステルなどでは、エレベーターがなかったり、部屋まで階段を上らなければならなかったりすることも珍しくありません。特に、ドミトリータイプのホステルを利用する場合は、大きなスーツケースだと置き場所に困ることもあります。自分の宿泊する施設のタイプを事前に確認し、それに合わせて荷物を選ぶのが賢明です。

旅の期間で変わる?短期と長期で選ぶ荷物スタイル

旅行期間も、バックパックとスーツケースの選択に大きく影響します。一般的に、**短期旅行(〜5日間程度)**であれば、荷物量が比較的少ないため、どちらを選んでも大きな問題にはならないでしょう。しかし、より身軽に行動したいのであればバックパック、きちんとした服装で過ごしたい、あるいはショッピングを楽しみたいのであればスーツケースといった選び方ができます。例えば、週末を利用してハノイやホーチミンでグルメや観光を楽しむなら、小さめのスーツケースで十分かもしれません。


旅行期間と荷物スタイルの関係

旅行期間荷物量目安おすすめの荷物スタイル理由
〜3日必要最低限バックパック(小型) または スーツケース(機内持ち込みサイズ)身軽さが重視される。荷物量が少ないため、どちらでも対応可能。
4〜7日1週間程度の着替え、お土産バックパック(中型〜大型) または スーツケース(中型)ある程度の荷物が入る容量が必要。旅程や移動手段によって選択。
8日〜着替え複数、予備品、お土産多数スーツケース(大型) または バックパック(大型)+サブバッグ荷物量が多くなるため、収納力と運搬効率が重要。荷物の整理のしやすさも考慮。

一方、**長期旅行(1週間以上)**となると、荷物量は必然的に増えます。この場合、衣類や日用品、予備の靴などを考えると、スーツケースの収納力は非常に魅力的です。特に、洗濯が難しい場所を巡る予定がある場合は、着替えを多めに持っていくことになるため、スーツケースの恩恵を大きく感じるでしょう。しかし、長期旅行で複数の都市を移動する計画であれば、前述したように移動のしやすさを優先してバックパックを選ぶという選択肢も出てきます。この場合は、バックパックをメインに、サブバッグや圧縮袋などを活用して効率よくパッキングすることが重要になります。また、長期旅行では、旅の途中で荷物を送ったり、現地で調達したりすることも視野に入れると、より柔軟な荷物計画が立てられます。

一人旅・女子旅・家族旅行|スタイル別おすすめの持ち物スタイル

旅のメンバー構成によっても、最適な荷物スタイルは異なります。

一人旅の場合

一人旅では、全ての荷物を自分で持ち運ぶため、機動性が非常に重要になります。特に、宿泊場所を転々と変えたり、公共交通機関を乗り継いだりする予定があるなら、断然バックパックがおすすめです。両手が自由に使えることで、安全性も高まりますし、急なトラブルにも柔軟に対応できます。ただし、女性の一人旅の場合は、防犯上の観点から、貴重品の管理がしやすい構造のバックパックを選んだり、鍵をかけられるようにしたりする工夫も必要です。


一人旅におすすめのポイント

  • 機動性重視: 自由に動き回れるバックパックが最適。
  • 軽量化: 荷物を最小限に抑え、体への負担を減らす。
  • 防犯対策: 貴重品管理がしやすい工夫を凝らす。

女子旅の場合

女子旅では、おしゃれを楽しみたい、お土産をたくさん買いたいといったニーズが男性旅行よりも高まる傾向にあります。そのため、衣類や化粧品、アクセサリーなどをしっかり収納でき、シワになりにくいスーツケースが人気です。写真映えする服装を何パターンか持っていきたい場合も、スーツケースの収納力は魅力です。また、友人とのシェアを前提に、大型のスーツケース1つと、機内持ち込みサイズのバックパックをそれぞれが持つなど、分担することも可能です。ただし、移動が多い旅程の場合は、キャスター付きのバックパックや、小型のスーツケースを検討するなど、バランスを取るのが賢明です。


女子旅におすすめのポイント

  • ファッション重視: 衣類がシワになりにくいスーツケースが便利。
  • お土産スペース: ショッピングを楽しむなら容量の大きいスーツケース。
  • 分担可能: 友人とのシェアで荷物を効率的に運ぶ。

家族旅行の場合

お子さん連れの家族旅行では、ベビーカーや抱っこ紐、お子さんのおもちゃや着替えなど、何かと荷物が多くなりがちです。この場合、大型のスーツケースが非常に重宝します。一つにまとめて運べることで、両親の負担を軽減できます。ただし、空港やホテルでの移動は楽ですが、観光地での移動や公共交通機関の利用には不便を感じるかもしれません。複数のスーツケースを組み合わせたり、お子さんの荷物だけを小さなバックパックにまとめたりするなど、工夫が必要です。また、家族全員で協力して荷物を運ぶ意識を持つことも大切です。


家族旅行におすすめのポイント

  • 大容量: 家族全員の荷物をまとめられる大型スーツケース。
  • 運搬効率: 荷物を一つにまとめることで、運搬の手間を軽減。
  • 役割分担: 必要に応じて、複数のバッグを組み合わせる。

バックパックでも快適に旅するための軽量化テクニック

バックパックでベトナムを快適に旅するためには、徹底した軽量化が欠かせません。荷物の重さは、そのままあなたの体力消耗につながり、旅の楽しさを半減させてしまう可能性もあります。ここでは、バックパック派の皆さんが実践すべき軽量化テクニックをいくつかご紹介します。

まず、衣類の見直しです。旅行期間中の着替えは、必要最低限に抑えるのが鉄則です。速乾性の高い素材の服を選び、現地で洗濯することを前提にすれば、持っていく枚数を大幅に減らせます。特に、ベトナムは暑く湿度が高いため、綿素材よりも吸湿速乾性の素材が非常に役立ちます。重ね着で温度調節ができるように、薄手の長袖やカーディガンなども持っていくと良いでしょう。また、衣類は「丸める」ようにパッキングすると、シワになりにくく、スペースも有効活用できます。

次に、多機能アイテムの活用です。例えば、トラベル用のシャンプー・リンス・ボディソープが一体になったものや、洗顔とメイク落としが一緒になったものなど、一本で何役もこなすアイテムを選ぶことで、荷物を減らせます。また、タオルは速乾性のマイクロファイバータオルが薄くて軽く、かさばりません。スマートフォンで事足りるものは、別途持っていく必要がないか見直しましょう。地図アプリ、翻訳アプリ、カメラ機能など、一つで多くの役割をこなせるスマートフォンは、まさに軽量化の味方です。


軽量化テクニック一覧

  • 衣類は必要最小限に: 速乾性の素材を選び、現地での洗濯を前提とする。
  • 圧縮袋を活用: 衣類を圧縮して体積を減らす。
  • 多機能アイテムを取り入れる: 1つで複数の役割をこなす製品を選ぶ(例:シャンプー&リンス一体型)。
  • サンプル品・ミニボトル活用: 化粧品や洗面用具は、使い切りサイズや小分けボトルに入れる。
  • 電子書籍の活用: ガイドブックは電子書籍にして、紙媒体の持ち運びをなくす。
  • デジタルデバイスの統一: カメラ、音楽プレイヤーなどはスマートフォンで代用。
  • 現地調達も視野に: シャンプーや石鹸など、現地で安価に手に入るものは持っていかない。
  • 着ていく服を工夫: 一番かさばる服(アウターなど)は、出発時に着用していく。
  • 予備品は最小限に: 薬やコンタクトレンズなど、予備は必要最低限にとどめる。
  • 不要なものを買わない: 旅先での衝動買いを控え、荷物を増やさない。

さらに、圧縮袋の活用も非常に有効です。衣類などを圧縮することで、かさばる荷物の体積を大幅に減らせます。掃除機不要で手で圧縮できるタイプも多く販売されていますので、ぜひ活用してみてください。また、洗面用具や化粧品は、トラベル用のミニボトルに詰め替えたり、使い切りタイプのサンプル品を持参したりするのも良いでしょう。ガイドブックも、スマートフォンやタブレットにダウンロードできる電子書籍版を利用すれば、紙媒体の重さから解放されます。徹底した軽量化は、バックパックでのベトナム旅行をより快適なものにしてくれるはずです。


ベトナム旅行に向けた持ち物リストと準備のポイント

ベトナム旅行を成功させるためには、適切な持ち物準備が不可欠です。バックパック派とスーツケース派、それぞれの特性を踏まえた上で、快適で安全な旅にするための持ち物リストと準備のポイントを解説します。

【以下で分かること】

  • バックパック派とスーツケース派それぞれのパッキング術
  • ベトナムの気候と服装に合わせた荷物選び
  • 旅先での防犯対策と貴重品管理
  • 飛行機の機内持ち込み・預け荷物に関する注意点

バックパック派におすすめの収納アイテムとパッキング術

バックパック派にとって、いかに効率よく、かつ取り出しやすいように荷物を詰めるかは、旅の快適さを大きく左右します。ここで活躍するのが、様々な収納アイテムとパッキング術です。

まず、パッキングキューブ(収納ポーチ)の活用は必須と言えるでしょう。これを使えば、衣類や小物類を用途別に分類して収納できるため、バックパックの中で荷物がごちゃごちゃになるのを防げます。例えば、トップス、ボトムス、下着、靴下などをそれぞれ異なるキューブにまとめれば、必要なものだけをサッと取り出せて便利です。洗面用具や充電器類、常備薬などもそれぞれ専用のポーチに入れることで、バックパックの中を常に整理された状態に保てます。

次に、荷物を詰める順番の工夫です。バックパックは縦長のデザインが多いため、使用頻度の低い重いもの(例:予備の靴、厚手の衣類)を底の方に、使用頻度の高いもの(例:洗面用具、上着、ガイドブック)を上の方やサイドポケットに入れるのが基本です。また、すぐに取り出したい貴重品や書類は、トップポケットやフロントポケットなど、手の届きやすい場所に収納しましょう。バックパックの重さを均等に分散させることも重要です。重心が片寄ると、肩や背中への負担が大きくなるだけでなく、バランスを崩しやすくなります。重いものは背中側に、軽いものは外側に配置するなどして、体への負担が最小限になるように工夫してください。


バックパックパッキング術のポイント

  • パッキングキューブで分類: 衣類、洗面用具、電子機器など、用途別に小分けして収納。
  • 重いものは下・背中側へ: 体の負担を軽減し、バランスを保つ。
  • よく使うものは上・外側へ: すぐに取り出せるように配置。
  • 隙間なく詰める: 荷物が中で動かないように、衣類などで隙間を埋める。
  • 圧縮袋を活用: 衣類をコンパクトにし、スペースを有効活用。
  • 防水対策: 予期せぬ雨に備え、防水カバーや防水バッグを活用。
  • 貴重品は常に身につけるか、手の届く範囲に: 防犯意識を高く持つ。

さらに、突然の雨に備えて、バックパック全体を覆うレインカバーや、中の荷物を濡らさないための防水バッグも用意しておくと安心です。特にベトナムは雨季があり、スコールに見舞われることも少なくありません。電子機器やパスポートなどの貴重品は、さらに防水ポーチに入れて二重の対策をしておくと良いでしょう。これらの収納アイテムとパッキング術を駆使することで、バックパックでのベトナム旅行は格段に快適になるはずです。

スーツケース派が用意すべき便利グッズと注意点

スーツケース派は、その収納力と荷物の保護性に優れている一方で、移動時の不便さを解消するための便利グッズや、注意すべき点があります。

まず、スーツケースベルトは必須アイテムです。万が一、スーツケースのファスナーが開いてしまっても、ベルトがあれば中身が飛び出すのを防げます。また、空港で自分のスーツケースを見つけやすくする目印にもなります。カラフルなものや個性的なデザインのベルトを選べば、ターンテーブルでのピックアップもスムーズになるでしょう。次に、TSAロック対応の鍵は、アメリカへの入国がある場合はもちろん、それ以外の国でも防犯対策として役立ちます。空港のセキュリティ検査で荷物の中身を確認される際、鍵をかけたままにしていても壊されずに開けられるため、荷物を安全に預けられます。


スーツケース派におすすめの便利グッズと注意点

  • スーツケースベルト: 荷物の固定と目印に。
  • TSAロック対応の鍵: 防犯性と保安検査の円滑化。
  • 荷物計量器: 空港での超過料金対策。
  • 折りたたみ式エコバッグ/サブバッグ: 急な買い物やお土産の収納に。
  • スーツケースカバー: 傷や汚れ防止、セキュリティ対策。
  • 液体物用ジップロック: 機内持ち込み液体物の規定遵守。
  • 変換プラグ・変圧器: 現地での電子機器使用に必須。
  • 小銭入れ: ベトナムドンに対応できる小さな小銭入れ。

スーツケースに荷物を詰め込みすぎて、空港で重量オーバーになり、追加料金を支払う羽目になったという話はよく聞きます。これを避けるために、ポータブル荷物計量器を持参することをおすすめします。出発前に自宅で荷物の重さを測っておけば、安心して空港に向かえますし、旅先で増えた荷物の重さもチェックできます。また、ベトナムではお土産をたくさん買う機会があるかもしれません。そんな時に役立つのが、折りたたみ式のエコバッグやサブバッグです。スーツケースに収まらない分をこれに入れ、機内持ち込み手荷物として活用できます。ただし、機内持ち込みのサイズや重量制限には注意が必要です。

さらに、スーツケースの表面を傷や汚れから守るために、スーツケースカバーを装着するのも良いでしょう。これもまた、自分のスーツケースを識別しやすくする効果もあります。そして、液体物の機内持ち込み制限にも注意が必要です。100mlを超える液体物は預け荷物にする必要がありますが、機内持ち込みをする場合は、容量100ml以下の容器に入れ、1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋にまとめて入れる必要があります。これらの便利グッズと注意点を押さえて、快適なスーツケース旅行を楽しんでください。

ベトナムの気候と服装に合わせた荷物選びのコツ

ベトナムは南北に長く、地域によって気候が大きく異なります。そのため、訪れる地域と時期に合わせて適切な服装を選ぶことが、快適な旅の鍵となります。

**北部(ハノイ、サパなど)**は、日本と同じように四季がありますが、冬は比較的寒く、夏は高温多湿です。冬(11月〜2月頃)に訪れる場合は、長袖のシャツやセーター、薄手のジャケットなど、重ね着ができる服装がおすすめです。特にサパなどの山岳地帯では、朝晩の冷え込みが厳しいため、厚手のフリースやダウンジャケットなども必要になることがあります。夏(5月〜9月頃)は日本の夏と同じくらい暑く湿度も高いため、Tシャツや短パンなど、通気性の良い服装が最適です。突然のスコールに備えて、レインコートや折りたたみ傘も必須です。

**中部(ダナン、ホイアン、フエなど)**は、乾季(2月〜8月頃)と雨季(9月〜1月頃)に分かれます。乾季は日差しが強く、気温も高いため、薄手の半袖や短パン、ワンピースなどが快適です。日焼け対策として、帽子やサングラス、日焼け止めも忘れずに。雨季はスコールが頻繁に降るため、速乾性の服装やレイングッズが役立ちます。


地域・時期別服装ガイド(例)

地域時期おすすめの服装
北部冬(11月〜2月)長袖シャツ、セーター、薄手ジャケット、(サパは)フリース・ダウン、防寒具
夏(5月〜9月)Tシャツ、短パン、薄手パンツ、通気性の良い服、レインコート、折りたたみ傘
中部乾季(2月〜8月)半袖、短パン、ワンピース、日焼け対策グッズ(帽子、サングラス、日焼け止め)
雨季(9月〜1月)速乾性素材の服、レインコート、折りたたみ傘、サンダル、薄手の羽織もの
南部乾季(12月〜4月)Tシャツ、短パン、ワンピース、通気性の良い服、日焼け対策グッズ
雨季(5月〜11月)速乾性素材の服、レインコート、折りたたみ傘、サンダル

**南部(ホーチミン、メコンデルタなど)**は、年間を通して高温多湿で、乾季(12月〜4月頃)と雨季(5月〜11月頃)があります。乾季でも日中は30℃を超えることが多く、雨季は連日スコールに見舞われることがあります。年間を通して、Tシャツや短パン、通気性の良い綿やリネン素材の服が快適です。寺院などを訪れる際は、肩や膝が隠れる服装が必要になる場合があるので、薄手の羽織ものや長めのスカート・パンツを一枚持っていくと良いでしょう。足元は、蒸れにくいサンダルや通気性の良いスニーカーがおすすめです。また、ベトナムではバイクの排気ガスやホコリが多いため、マスクがあると便利です。現地のスーパーやコンビニエンスストアでも手軽に手に入るので、必要であれば現地調達も検討しましょう。

貴重品の管理方法|防犯対策で旅先のトラブルを回避

ベトナム旅行を安全に楽しむためには、貴重品の管理と防犯対策が非常に重要です。残念ながら、スリやひったくりなどの軽犯罪は発生していますので、常に警戒心を怠らないようにしましょう。

まず、多額の現金を持ち歩かないことが基本です。ベトナムではクレジットカードが使える場所も増えていますが、屋台や小規模な商店、ローカルな交通機関では現金払いが多いです。必要最低限のベトナムドンと、予備の米ドルを分散して持ち歩くようにしましょう。一つの財布に全てを入れるのではなく、複数箇所に分散して持つのが賢明です。例えば、メインの財布はバッグの奥に入れ、その日使う分だけをすぐに取り出せる場所に用意するなどです。

次に、貴重品は肌身離さず持ち歩くことです。パスポートや高額な現金、クレジットカードなどは、服の中に隠せるタイプのセキュリティポーチ腹巻き型の財布などを利用し、常に身につけておくのが最も安全です。リュックやショルダーバッグに入れて持ち歩く場合でも、必ず体の前に抱えるようにし、不特定多数の人が集まる場所では特に注意を払いましょう。


貴重品管理と防犯対策のポイント

  • 多額の現金は持ち歩かない: 必要最低限に抑え、分散して持つ。
  • 貴重品は肌身離さず: セキュリティポーチなどを活用し、服の中に隠す。
  • パスポート・重要書類のコピー: 控えを複数用意し、別々の場所に保管。
  • クレジットカードの利用停止連絡先を控える: 万が一の盗難に備える。
  • 歩きスマホ・ながらスマホは避ける: 周囲への注意力を高める。
  • バッグは常に体の前に抱える: 特に人混みやバイクの多い場所で。
  • 防犯対策グッズの活用: ワイヤーロック、南京錠、防犯ブザーなど。
  • 夜間の単独行動は控える: 特に治安が不安定な場所では避ける。
  • 誘いに乗らない、声をかけられても警戒する: 詐欺やぼったくりに注意。
  • ホテルのセーフティボックスを活用: 部屋に貴重品を置く際は必ず利用する。

また、パスポートやビザ、航空券、ホテルの予約確認書などの重要書類は、事前にコピーを取っておくことを強くお勧めします。原本はセキュリティポーチに入れ、コピーは別のバッグやホテルのセーフティボックスに保管しておきましょう。スマートフォンの写真データとしても保存しておくと、さらに安心です。万が一、パスポートを紛失した場合でも、コピーがあれば手続きがスムーズに進みます。

ベトナムの街中では、歩きスマホやながらスマホは非常に危険です。特にバイクに乗ったひったくりが多発しているため、道路脇でスマホを操作する際は細心の注意を払ってください。また、バッグは常に体に密着させ、ファスナーはしっかり閉める習慣をつけましょう。カフェやレストランでも、椅子にかけたバッグから貴重品を抜き取られるケースがありますので、常に目の届く場所に置くか、膝の上に置くなどして管理してください。

夜間の外出は、できる限り単独行動を避け、人通りの少ない道は通らないようにしましょう。タクシーや配車アプリを利用する際は、信頼できる会社のものを選ぶことも重要です。これらの防犯対策を講じることで、ベトナムでの旅のトラブルを未然に防ぎ、安心して楽しむことができるはずです。

飛行機の機内持ち込みと預け荷物の制限をチェックしよう

ベトナムへ向かう飛行機に乗る前に、必ず航空会社の機内持ち込み手荷物と預け荷物の制限をチェックしておくことが大切です。これを怠ると、空港で予期せぬ追加料金を支払うことになったり、せっかく準備した荷物を減らさなければならなくなったりと、旅の出だしでつまずいてしまう可能性があります。


一般的な機内持ち込み手荷物の制限

  • サイズ: 3辺の合計が115cm(55cm×40cm×25cm程度)以内
  • 重量: 7kg〜10kg程度(航空会社により異なる)
  • 個数: 1個+身の回り品(ハンドバッグ、PCケースなど)1個

機内持ち込み手荷物については、通常、サイズと重量、そして個数に制限があります。多くの航空会社では、機内に持ち込める手荷物は「3辺の合計が115cm以内、重さ7kg〜10kg程度」のものを1個、これに加えて身の回り品(ハンドバッグやノートパソコンなど)を1個と定めています。LCC(格安航空会社)の場合、さらに厳しく設定されていることがあるため、特に注意が必要です。液体物の持ち込みも厳しく制限されており、100mlを超える容器に入った液体物は持ち込みができません。これらは透明なジッパー付きの袋(1リットルサイズ)に入れ、一人一点までというルールがあります。


一般的な預け荷物の制限

  • サイズ: 3辺の合計が158cm〜203cm程度以内
  • 重量: 20kg〜32kg程度(航空会社、座席クラスにより異なる)
  • 個数: 1個〜2個(航空会社、座席クラス、チケットの種類により異なる)

一方、預け荷物は、航空会社や利用するクラス、チケットの種類によって大きく異なります。エコノミークラスであれば、多くの場合、1個あたり20kg〜23kg程度まで、個数は1個までという制限が設けられています。LCCでは、預け荷物が有料オプションとなっている場合も多く、事前にオンラインで申し込むことで割引になることがあります。当日空港で申し込むと割高になるケースがほとんどなので、荷物量が多い場合は事前に予約しておくのが賢明です。

超過料金は、航空会社や超過した重量によって高額になることがあります。事前に航空会社のウェブサイトで最新の規定を確認し、自分の荷物が規定内に収まるか、あるいは追加料金が発生するかどうかを把握しておきましょう。特にバックパックで旅行する際も、預け荷物として預ける場合は、バックパックのストラップが絡まらないようにまとめる、鍵をかけるなどの対策を忘れずに行いましょう。これらのルールを事前に把握し、準備を進めることで、空港でのスムーズな手続きと、快適なフライトを確保できます。

ベトナム旅行 バックパックvsスーツケース|迷ったときの判断基準【まとめ】

ベトナム旅行の準備でバックパックとスーツケースの選択に迷ったら、以下の10のポイントを参考にしてみてください。あなたの旅のスタイルや目的に合わせて、最適な選択が見つかるはずです。

  • 旅の目的を明確にする: 観光重視か、リゾート滞在か、冒険かによって選択肢が変わる。
  • 移動手段を考慮する: 飛行機・タクシー中心ならスーツケース、バス・鉄道・徒歩中心ならバックパックが有利。
  • 滞在期間で選ぶ: 短期ならどちらでも、長期なら収納力のあるスーツケースか軽量バックパック。
  • 訪問地の特性を考える: 都市部中心ならスーツケース、地方や未舗装路が多いならバックパック。
  • 旅のメンバー構成で決める: 一人旅はバックパック、女子旅や家族旅行はスーツケースのメリットも大きい。
  • 自分の体力と慣れを考慮する: 重い荷物を運ぶのが苦手ならスーツケース、バックパックに慣れていれば柔軟に対応。
  • 防犯対策を忘れない: 貴重品の管理方法も考慮して、より安全な方を選ぶ。
  • 気候と服装を考慮する: 雨季や寒暖差のある時期は、荷物の濡れや衣類の保護も重要。
  • お土産の量を想定する: ショッピングを楽しむなら、容量の余裕があるスーツケースが便利。
  • 航空会社の荷物規定を確認する: 最終的に、利用する航空会社の規定に沿ったサイズ・重量であるかを確認。

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