ベトナム旅行の持ち物・必需品など便利アイテム一覧!これで旅行準備も万全♪

私は旅行業界で長くライターとして活動していますが、近年、ベトナムほど「今行くべき場所」として注目されている国も珍しいと感じています。歴史的な街並みと活気ある市場、そして絶品グルメの数々。そんな魅力溢れるベトナムへの旅を最大限に楽しむためには、事前の準備、特に持ち物選びが非常に重要になります。

この国特有の熱帯モンスーン気候や、日本とは異なるインフラ事情を考慮に入れたパッキングこそが、旅行の快適さを大きく左右する鍵となるのです。この記事では、あなたの旅行準備が万全になるよう、基本の必需品から旅慣れた私が愛用する便利アイテムまで、一つ一つ丁寧に解説していきますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。


【この記事で分かること】

  • ベトナム旅行で絶対に欠かせない基本の必需品リストとその管理方法
  • ホーチミン、ハノイ、ダナンなど、ベトナム各地の気候に合わせた最適な服装
  • 電圧やコンセント、治安対策など、現地でのトラブルを避けるための便利グッズ
  • 荷物をコンパクトにまとめ、帰国まで快適に過ごすためのプロのパッキング術

ベトナム旅行の必需品チェックリストと持ち物の基本

ベトナム旅行へ行く際の持ち物選びは、まず「必需品」と「便利アイテム」をしっかりと区別することから始まります。特に海外旅行においては、万が一忘れてしまうと旅自体が困難になる、あるいは安全に関わるアイテムが存在します。

これらを確実に準備し、さらに現地での生活をより豊かで快適にするためのアイテムを厳選して追加していく、というステップを踏むことが重要です。熱帯の国であるベトナムでは、暑さや日差し対策のアイテムも必需品に近い位置づけとなりますから、このセクションでしっかりと基本を押さえていきましょう。

ベトナム旅行で絶対に必要な基本アイテム一覧

海外旅行の基本中の基本として、まず「これがないと出国・入国ができない」という最重要アイテムから確認していく必要があります。ベトナムの場合も例外ではなく、パスポートや航空券、そして現地の通貨やクレジットカードが最も重要です。

これらの書類や貴重品は、スーツケースに入れるのではなく、肌身離さず持ち運べる機内持ち込み用のバッグやポーチに入れておくのが鉄則です。特に旅の出発前は、これらのアイテムを何度もチェックリストで確認する癖をつけておくと、当日慌てることなくスムーズに手続きを進めることができます。

必需品カテゴリー項目詳細と注意点
旅行書類パスポート残存期間が6ヶ月以上あるか確認。顔写真ページのコピーも準備。
航空券(Eチケット控え)スマホ内のデータだけでなく、印刷した控えもあると安心です。
ホテルなどの予約確認書英語またはベトナム語で印刷しておくと、チェックインがスムーズです。
ビザ(必要な場合)15日以上の滞在、または免除条件に該当しない場合は必ず事前に取得。
貴重品現金(日本円と米ドル)日本円は両替用、米ドルは高額な支払い(ホテルなど)や緊急時用にあると便利。
クレジットカード・デビットカード複数枚用意し、ブランドを分けておくと安心です(VISA/Masterなど)。
海外旅行保険証緊急連絡先を控えておきましょう。
通信・電源スマホ・充電器ベトナムでの移動や情報収集に不可欠です。
変換プラグベトナムは主にCタイプまたはAタイプが主流です。

このように、基本アイテムだけでも多くの種類がありますが、これらはすべて「紛失した場合に再発行が極めて困難、または不可能」なものですから、管理方法には細心の注意を払う必要があります。

特にベトナムでは、屋台や市場、人混みでのスリやひったくりも報告されているため、これらの重要書類は分けて管理する「分散管理」の意識を持つことが、快適な旅のスタートラインとなります。

パスポート・現金・クレジットカードの安全な管理方法



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ベトナム旅行において、最も注意を払うべきは貴重品の管理です。パスポート、現金、クレジットカードは、旅行者の命綱ともいえる存在であり、紛失や盗難は旅の楽しさを一瞬で奪ってしまいます。まず基本として、すべての貴重品を一つの場所にまとめて持ち歩くことは絶対に避けてください。

私はいつも、パスポート本体とクレジットカード1枚、そしてその日使う分の現金だけをウエストポーチや首から下げるタイプのセキュリティポーチに入れて、常に服の中に隠すようにしています。

残りの予備の現金、予備のカード、そしてパスポートのコピーは、スーツケースの中の目立たない場所や、ホテルのセーフティボックスなど、別の場所に保管するのが賢明です。特に現金は、米ドルも少し持っていくと、ベトナムドンへの両替がスムーズに行える場合もあるのでおすすめです。クレジットカードは、盗難にあった際の緊急連絡先をメモし、すぐに連絡が取れるようにしておきましょう。

さらに、カードを不正利用から守るための「スキミング防止機能付きの財布」や「セキュリティ性の高いショルダーバッグ」を選ぶことも、現代の海外旅行では重要な防犯対策の一つとなります。

セキュリティポーチやウエストポーチの活用 海外旅行のプロとして推奨したいのは、肌身離さず装着できるタイプのセキュリティポーチの活用です。これは薄型で衣類の下に隠せるものが多く、人前で貴重品を取り出すことがないため、盗難のリスクを大幅に減らすことができます。

特にベトナムの市場や人通りの多い観光地では、バッグの開閉時に周囲から注目されやすいため、必要最低限の貴重品だけを内ポケットやセキュリティポーチに収め、常に手の届く範囲で管理するように心がけてください。ホテルの外出時には、パスポートのコピーや携帯電話の連絡先を家族や友人と共有しておくなど、万が一の事態に備えた準備も大切です。

暑さ対策に欠かせない服装・日焼けグッズ

ベトナムは熱帯に属する国が多く、特に南部のホーチミンなどは年間を通じて高温多湿な気候が続きます。そのため、旅行の快適さは「いかに暑さと日差しをしのげるか」にかかっていると言っても過言ではありません。服装は、通気性が良く、速乾性のある素材を選ぶことが大前提となります。

麻や綿などの天然素材よりも、ポリエステルなどの化学繊維でできた高機能な衣類の方が、汗をかいてもすぐに乾き、不快感を軽減してくれます。

日焼け対策も非常に重要です。ベトナムの紫外線は日本のそれよりも遥かに強く、短時間でも皮膚に大きなダメージを与える可能性があります。帽子はつばの広いもの、サングラスはUVカット率の高いものを選び、目と皮膚を守りましょう。

さらに、長袖のカーディガンやシャツは、日差しを防ぐだけでなく、冷房が強く効いている室内やバス・電車内での寒さ対策にもなるため、一枚持っていくと非常に重宝します。肌の露出を抑えることで、虫刺されの予防にもつながるというメリットもあります。

必須の日焼け止め選びのポイント

日焼け止めは、単にSPF(紫外線防御指数)の数値が高いものを選べば良いというわけではありません。ベトナムのように汗をかきやすい環境では、「ウォータープルーフ(耐水性)日焼け止め」であることが非常に重要になってきます。

また、紫外線には肌の奥深くまで届くUVAと、炎症を引き起こすUVBがあり、それぞれPA値とSPF値で表示されます。現地での強い日差しから肌を守るためには、SPF50+かつPA++++の製品を選ぶことを強く推奨します。

さらに、日本の製品は肌に優しいものが多いですが、現地で販売されているものは肌に合わない可能性も考えられるため、使い慣れたものを日本から持参するのが最も安全です。敏感肌の方は、紫外線吸収剤不使用の「ノンケミカルタイプ」を選ぶと肌トラブルを防ぎやすくなります。

日焼け止め成分と肌への影響 日焼け止めには、紫外線を吸収して熱に変える「紫外線吸収剤(ケミカル)」と、紫外線を跳ね返す「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」の2種類があります。紫外線吸収剤は塗り心地が軽快ですが、肌に合わないと刺激を感じることがあります。

一方、紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛など)は肌への刺激は少ないものの、白浮きしやすいという特徴があります。特に肌が弱い方は、アレルギーテスト済みの製品や、皮膚科医監修のサイトで推奨されている成分(例:セラミドなどの保湿成分を含むもの)を確認し、信頼できる情報に基づいて選ぶことが重要です。

旅行中の肌荒れは、旅の快適性を大きく損なう要因となりますので、事前の準備を怠らないようにしましょう。

参照元:日本皮膚科学会関連専門サイト

旅行用ポーチや圧縮袋で荷物をスッキリまとめるコツ



体にぴったりフィットしてジャマにならないウエストポーチ【SPIBELT スパイベルト】

プロのパッキング術の根幹にあるのは、「必要なものを見つけやすく、スペースを最大限に活用すること」です。ベトナムのような暑い国への旅行では、衣類がかさばらない分、お土産などで荷物が増えやすいという特徴もあります。

そこで活躍するのが、トラベルポーチと圧縮袋です。旅行用ポーチは、衣類、下着、洗面用具、充電器など、種類ごとに分類して収納するのに役立ちます。これにより、スーツケースを開けた時にどこに何があるか一目瞭然となり、ホテルの部屋でもポーチごと取り出せば、すぐに整理整頓が完了します。

特に衣類は、メッシュ素材や防水素材など、用途に合わせてポーチを使い分けるのがプロ流です。例えば、水着や濡れたタオルは防水ポーチに、下着や靴下は通気性の良いメッシュポーチに入れるといった具合です。

さらに、衣類圧縮袋は、Tシャツやズボンなどの衣類を大幅にコンパクトにできるため、スーツケース内のスペースを最大限に節約できます。最近では掃除機を使わずに手で丸めるだけで空気を抜けるタイプや、ファスナーを閉めるだけで圧縮できる便利なタイプも市販されています。

ただし、衣類圧縮袋を使用する際の注意点として、衣類にシワがつきやすくなるため、シワを避けたいおしゃれ着は、圧縮せずに畳んで収納するのがおすすめです。

ベトナムでは現地のテイラーで安価に洋服を仕立てることも楽しみの一つですが、その際にお土産のスペースを確保するためにも、行きの荷物は極力コンパクトにまとめるように工夫しましょう。

機内持ち込みに便利なアイテムと制限ルール

長時間のフライトでベトナムに向かう場合、機内での時間を快適に過ごすためのアイテムは、スーツケースに入れる必需品とは別に、機内持ち込みバッグに分けておく必要があります。機内持ち込み手荷物には、航空会社や安全規定による厳しい制限がありますから、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

特に重要なルールとして、「液体の制限」と「モバイルバッテリーの扱い」の二点があります。液体物は、100ml以下の容器に入れ、それらを容量1リットル以下の透明なジッパー付き袋にまとめて入れる必要があります。化粧品やコンタクトレンズの保存液など、必要なものは小さな容器に移し替える手間を惜しまないようにしましょう。

モバイルバッテリーに関しては、火災の危険性があるため、必ず機内持ち込み手荷物に入れることが義務付けられています。スーツケースに入れて預けてしまうと、手荷物検査で取り出されてしまい、最悪の場合、没収される可能性もありますので、これは絶対に忘れないようにしてください。

機内で快適に過ごすための便利アイテムとしては、ネックピローやアイマスク、耳栓などが挙げられます。これらは安眠を助け、時差ボケ対策にも繋がります。また、機内の乾燥対策として、保湿マスクや目薬、リップクリームなども忘れずに用意しておくと、フライト後の体調が格段に良くなります。

機内で読む本やタブレット、ゲームなども、充電を済ませておき、フライト中に退屈しないよう準備しておきましょう。

機内持ち込みアイテム目的と留意点制限ルール
モバイルバッテリースマホの充電。必ず機内持ち込み。容量制限あり(概ね160Wh以下、航空会社による)。
液体物(100ml以下)化粧水、歯磨き粉、コンタクト液など。1L以下のジッパー付き透明袋にすべて収納。
ネックピロー、アイマスク、耳栓機内での安眠・リラックス。なし。快適性のために用意。
上着(薄手のカーディガン等)機内の冷房対策。なし。体温調節に重要。
常備薬急な体調不良に対応。医師の処方箋のコピーがあると安心。

ベトナムの気候別に持っていくと安心な服装ガイド

ベトナムは国土が南北に長く伸びているため、地域によって気候が大きく異なります。そのため、一言で「ベトナムの服装」と言っても、旅行する地域と時期に合わせて持ち物を変える必要があるのです。南部のホーチミンやメコンデルタは年間を通して暑い常夏の気候であり、雨季と乾季があるものの、基本的には日本の真夏の服装で過ごせます。

一方、北部のハノイやハロン湾では四季があり、特に冬(12月~2月)には最低気温が10度台まで下がることもあり、薄手のジャケットやセーターが必要になることもあります。

最も服装に注意が必要なのは中部のダナン、フエ、ホイアンなどです。ここは雨季の時期が他の地域と異なり、特に秋から冬にかけては雨が多く、涼しくなる傾向があります。旅行の計画を立てる際には、まず自分の行く地域の気候を正確に把握し、それに合わせた洋服を準備することが、快適な旅の基本となります。

現地の寺院などを訪れる際は、ノースリーブやショートパンツなどの肌の露出が多い服装は避けるべき場所もありますので、薄手のストールや羽織りものを持っておくと安心です。

ベトナムの南北・季節別気候の比較表

ベトナム旅行の計画を立てる上で、地域ごとの気候を理解することは、適切な服装を準備するために欠かせません。以下に主要な旅行先の地域別気候と推奨される服装をまとめました。

地域季節気候の特徴推奨される服装
南部(ホーチミン)通年年間平均気温28℃前後。高温多湿。雨季(5月〜10月)はスコールが多い。Tシャツ、短パン、サンダル。雨具、速乾性の高い衣類、薄手の長袖(冷房対策・日焼け対策)。
北部(ハノイ、ハロン湾)夏(5月〜9月)暑く湿気が多い。台風の影響を受けることも。南部と同様の真夏の服装。
冬(12月〜2月)比較的涼しくなり、最低気温は15℃前後。肌寒い日もある。薄手のセーター、ジャケット、カーディガン、長ズボン。
中部(ダナン、ホイアン)乾季(2月〜8月)暑く晴天が多い。観光のベストシーズン。Tシャツ、短パン、日差し対策(帽子、サングラス)。
雨季(9月〜1月)雨が多く、時に洪水も発生。気温は比較的涼しい。防水機能のあるジャケット、レインコート、濡れても乾きやすい靴。

このように、もしあなたが1月にハノイとホーチミンを周遊する計画であれば、冬服と夏服の両方を準備する必要があるということです。特にベトナムの雨季のスコールは非常に激しいので、防水性の高い靴や、折りたたみ傘、レインコートといった雨具は、カバンの中に必ず入れておきたい必需品となります。

スーツケースに入れておくと役立つ小物たち



デザイン・品質にこだわったドイツ製素材のスーツケース

基本的な必需品と服装以外にも、プロの旅行者が必ずスーツケースの片隅に入れている、現地での快適性を飛躍的に向上させる「縁の下の力持ち」的な小物がいくつかあります。これらは日本国内の100円ショップなどでも手軽に入手できるものが多く、かさばらないにも関わらず、その効果は絶大です。

例えば、S字フック洗濯バサミは、ホテルの部屋で洗濯物を干す際に非常に役立ちます。ベトナムでは湿気が多いため、衣類が乾きにくいという問題がありますが、フックを使って浴室のタオル掛け以外の場所に干すスペースを作ったり、洗濯バサミでハンガーから落ちないようにしたりすることで、乾燥効率を上げることができます。

また、エコバッグや折りたたみ式のボストンバッグは、旅先での急な買い物やお土産が増えた際のサブバッグとして、あるいは機内持ち込み手荷物が増えた時の一時的な収納バッグとして非常に重宝します。

その他にも、ウェットティッシュ(特に除菌タイプ)は、ベトナムの屋台料理を楽しむ際や、移動中の手指の清潔を保つために欠かせません。ティッシュペーパーも、ベトナムの多くの公衆トイレには備え付けられていないことが多いため、ポケットティッシュをいくつか持っていくと安心です。

さらに、小さな南京錠は、スーツケースのファスナーをロックするだけでなく、ホテルのロッカーやゲストハウスの共有ロッカーを利用する際にも役立ち、防犯意識を高める上で非常に有効なアイテムとなります。これらの小物は、持っているかどうかで旅のストレスが大きく変わってきますので、ぜひパッキングリストに追加してみてください。

ベトナム旅行を快適にする便利グッズとトラブル対策

ベトナム旅行をより快適で安全なものにするためには、単に観光を楽しむだけでなく、現地特有のインフラや衛生面、治安のリスクに対処するための準備が不可欠です。このセクションでは、プロのライターとして長年の経験から培ってきた、現地での「困った」を未然に防ぎ、旅行の質を高めるための便利グッズと具体的なトラブル対策について詳しく掘り下げていきます。

特に初めてのベトナム訪問となる方は、ここで紹介する情報とアイテムを事前に揃えておくことで、安心して異文化に飛び込むことができるでしょう。


【以下で分かること】

  • ベトナムのコンセント・電圧に適した変換プラグと変圧器の選び方
  • 旅行中の急な体調不良や怪我に対応するための具体的な常備薬リスト
  • 通信費を抑え、ストレスなくインターネットを利用するための通信手段比較
  • スリやひったくりを防ぐためのセキュリティ性の高いバッグと財布の選び方

ベトナムの電圧・コンセント事情と変換プラグの選び方

ベトナムの電圧は主に220V(ボルト)で、日本の100Vとは大きく異なります。ほとんどの日本の電化製品は100V専用に作られているため、そのままコンセントに差し込むと故障や発火の原因となる可能性があります。

そのため、まずはご自身が持っていく電化製品が「ワールドワイド対応(100V〜240V対応)」であるかどうかをしっかりと確認することが重要です。最近のスマートフォンやノートパソコンの充電器は、ほとんどがワールドワイド対応になっていますが、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱を発生させる機器は、対応していない場合が多いので注意が必要です。

もしお手持ちの製品が220Vに対応していない場合は、変圧器が必要になります。しかし、大容量の変圧器は重くかさばるため、非対応の製品は持っていかないか、現地で対応製品をレンタル・購入する方が賢明な場合もあります。

また、ベトナムのコンセント形状は、主に丸い二穴のCタイプが主流ですが、ホテルによっては日本と同じAタイプや、複合型のコンセントが設置されていることもあります。そのため、旅行のプロとしては、世界中のコンセントに対応できる「マルチ変換プラグ」を一つ持っていくことを強くおすすめします。

これがあれば、ベトナム国内のあらゆるタイプのコンセントに対応できるだけでなく、将来他の国へ旅行する際にも役立ちます。

項目日本ベトナム対策と注意点
電圧100V220V製品が240V対応か確認。非対応なら変圧器が必要。
コンセント形状AタイプCタイプ、Aタイプ(稀にOタイプ)マルチ変換プラグを準備。Cタイプが主流。

電源周りの準備は、旅先での快適なデジタルライフを左右する重要なポイントです。充電不足で地図が見られない、という事態は避けたいですから、事前にしっかりと準備しておきましょう。

急な体調不良に備える常備薬と虫よけ対策グッズ

ベトナム旅行に限らず、海外での体調不良は言葉の壁や医療費の問題から、大きな不安要素となります。特にベトナムでは、屋台の食事による軽度の胃腸の不調や、熱帯特有の虫刺されによる皮膚トラブルが起こりやすいため、常備薬と虫よけ対策は「お守り」として必ず用意しておくべき必需品です。

常備薬としては、飲み慣れた胃腸薬(下痢止めと整腸剤)頭痛薬・解熱剤、そして絆創膏や消毒液などの簡単な救急用品セットは必ず携帯してください。特に胃腸薬は、普段食べ慣れない香辛料や水質の変化によって、予想以上に必要になる可能性が高いです。

また、虫よけ対策として持っていくべきは、虫よけスプレーです。ベトナムの一部地域では、蚊が媒介する感染症のリスクもゼロではないため、肌の露出を抑える服装と合わせて、虫よけスプレーをこまめに塗布することが予防策となります。

薬剤師が推奨する旅の常備薬リスト

旅の専門家として、私は複数の薬剤師監修の健康情報サイトを参照し、海外旅行に最適とされる常備薬リストを厳選しています。このリストに基づき、以下のようなアイテムを準備しておくことを推奨します。

旅行用常備薬の具体例

  • 下痢止め・整腸剤
    旅先での食事の変化やストレスによる胃腸の不調は非常に起こりやすいです。日本の製品で飲み慣れたものを複数回分用意しておきましょう。  
  • 発熱・鎮痛剤
    頭痛や急な発熱、軽い怪我の痛みなどに対応します。アセトアミノフェンやイブプロフェンを主成分とするものが一般的です。  
  • かゆみ止め・抗ヒスタミン剤
    蚊やその他の虫に刺された際のかゆみや炎症を抑えます。強力なステロイド剤が必要な場合は医師に相談してください。  
  • 酔い止め薬
    長距離バスやタクシー、船での移動が多いベトナムでは、乗り物酔い対策として持っておくと安心です。

虫よけスプレーに関しては、有効成分として「ディート(DEET)」や「イカリジン」が含まれているものが効果的です。特にディートは濃度が高いほど効果が持続しますが、肌への刺激も強くなります。日本ではディート10%程度の製品が主流ですが、現地の状況に合わせて高濃度の製品を選ぶ場合は、肌への影響に注意しながら使用してください。

参照元:厚生労働省検疫所公式サイト

スマホ・Wi-Fi環境を快適にする通信アイテム

現代のベトナム旅行において、スマートフォンは単なる連絡手段ではなく、地図、翻訳機、情報収集ツールとして、旅を支える最も重要なアイテムです。快適な旅行のためには、安定した通信環境を確保することが必須となります。

通信手段の主な選択肢としては、レンタルWi-Fiルーター海外ローミング現地SIMカード、そして最近注目されているeSIMの4つが挙げられます。

海外ローミングは最も手軽ですが、費用が高額になりがちです。レンタルWi-Fiルーターは、複数人で利用できるメリットがありますが、ルーター本体の充電や持ち運びの手間があります。プロとして最もおすすめしたいのは、ご自身のスマートフォンがSIMフリー端末であれば、現地SIMカードまたはeSIMの活用です。


【海外WiFiレンタルショップ】

現地SIMカードは、空港や市内の携帯ショップで安価に入手でき、大容量のデータ通信を低コストで利用できるのが魅力です。

さらに便利なのがeSIMです。これは物理的なSIMカードを差し替える必要がなく、事前にオンラインで購入・設定が完了するため、ベトナム到着後すぐにインターネットに接続できるという利便性があります。現地での時間や手間を省きたい方にとっては、eSIMが最高の選択肢となるでしょう。

ただし、eSIMに対応している機種が限られているため、事前にご自身のスマートフォンの仕様を確認する必要があります。

通信手段メリットデメリットおすすめの旅行者
現地SIMカード通信費が安い、大容量データ通信が可能。SIMフリー端末が必要、設定が必要、電話番号が変わる。長期滞在、データ通信量を気にせず使いたい方。
eSIM物理SIM不要、到着後すぐに使える、手軽。対応機種が限られる、予備の端末がない場合は不便。短期滞在、設定の手間を最小限にしたい方。
レンタルWi-Fiルーター複数人でシェア可能、設定が簡単。持ち運びと充電が必要、紛失のリスク。グループ旅行、スマホ以外も接続したい方。

観光・移動時に役立つバッグ・財布・セキュリティ用品



革製品のカスタムデザインJOGGO

ベトナムの主要な観光地や市場、特にバイクが多く行き交う路上では、残念ながらスリやひったくりといった軽犯罪のリスクがあります。楽しい旅行の思い出を台無しにしないためにも、事前のセキュリティ対策は非常に重要です。

観光や移動時に使用するバッグや財布は、利便性だけでなく、セキュリティ性を最優先して選ぶべきです。バッグは、ファスナーが体側にくるリュックサックや、斜めがけにして常に体の前に持てるショルダーバッグなど、簡単に開けられたり、後ろから引っ張られたりしにくいデザインのものを選びましょう。

特にひったくり対策として、ストラップが切れにくい素材でできているものや、ワイヤーが内蔵されているセキュリティバッグも市販されており、これらは非常に有効です。財布は、かさばる長財布よりも、薄型の二つ折り財布小銭入れを複数持ち、その日使う分だけの少額の現金だけを入れて持ち運ぶ「分散財布」の概念が大切です。

さらに、プロのライターとして推奨したいのがスキミング防止グッズです。クレジットカードやキャッシュカードの情報を不正に読み取るスキミング被害は世界中で発生しており、ベトナムでも注意が必要です。

カードをスキミングから守るための専用ケースや、スキミング防止機能付きの財布を利用することで、電子的な盗難から大切な情報を守ることができます。バッグには、盗難防止用のワイヤーロック小さなTSAロック付きの南京錠を取り付けておくと、カフェやレストランで席を立つ際にも一時的なロックができ、安心感が増します。

盗難対策の具体的な実践方法 移動中にスマホを操作する際は、バイクのひったくりに遭わないよう、車道側ではなく建物側を歩き、周囲への警戒を怠らないようにしましょう。  貴重品はバッグの底や内ポケットなど、すぐに取り出せない場所に収納し、頻繁に使う少額の現金だけをすぐに取り出せる別のポーチに入れておきます。

タクシーやバイクタクシー(Grabなど)を利用する際も、貴重品は膝の上ではなく、しっかりと体に密着させて持ち、窓ガラスを割られて奪われるリスクに備えましょう。

ベトナムの衛生環境に合わせた除菌・マスクグッズ

ベトナムは発展途上にあり、特に地方や屋台などでは、日本と同等の衛生管理が行き届いていない場所もあります。食中毒や感染症のリスクを避けるためにも、個人の衛生管理を徹底するための除菌・マスクグッズは、持ち物リストの中で非常に重要な位置を占めます。

最も重要なアイテムは手指消毒用のアルコールジェルです。ベトナムでは屋台での食事や、市場で食材に触れる機会が多くなりますが、すぐに手を洗える環境がないことも多いです。食事の前や観光地のトイレを利用した後など、こまめに手指を消毒することで、感染症のリスクを大幅に下げることができます。

また、除菌タイプのウェットティッシュも、テーブルや食器を拭いたり、汗を拭き取ったりと多用途に使えて便利です。

その他にも、ホテルの部屋や飛行機内で気になる方には、使い捨てのスリッパもおすすめです。ベトナムのホテルやゲストハウスでは、土足文化の影響で床が清潔でないと感じる場合もあります。使い捨てスリッパがあれば、足元を気にせずリラックスできますし、帰りの荷物にもなりません。

マスクについては、新型コロナウイルスの流行以前から、ベトナムの都市部ではバイクの排気ガスやPM2.5対策として着用している人が多くいます。人混みでの活動やバイクタクシーの利用が多い場合は、防塵性能の高いマスクを持っていくと、喉や鼻の不調を防ぐのに役立ちます。

衛生グッズはかさばらないものが多いため、少し多めに持っていくくらいの準備をしておくと安心です。

旅行を快適にするおすすめ100均アイテム

高価なトラベルグッズも良いですが、旅行のプロはコストパフォーマンスの高いアイテムを賢く利用します。特に日本の100円ショップには、海外旅行で「まさかこれが役立つとは」というような、かゆいところに手が届く便利アイテムが豊富に揃っています。ベトナム旅行をより快適で経済的にするための、選りすぐりの100均アイテムをご紹介しましょう。

まずはメッシュ素材の洗濯ネットです。これは衣類の仕分けポーチとして使うだけでなく、旅行中に着用した汚れた衣類を入れておけば、帰国後そのまま洗濯機に入れられるという優れものです。また、S字フックコードをまとめるマジックテープも非常に役立ちます。

S字フックは前述したように洗濯物を干す際に活躍し、マジックテープは絡まりやすい充電コードやイヤホンを整理整頓し、バッグの中をスッキリ保つのに貢献します。

さらに、圧縮袋トラベルボトルといった定番アイテムも100均で十分な品質のものが手に入ります。特にトラベルボトルは、シャンプーや化粧品を機内持ち込み制限に合わせて小分けにする際に必須です。

また、観光中にちょっとした雨に降られた時のために、小型の折りたたみ傘レインコート、さらにはホテルでの騒音対策として耳栓アイマスクも、100円で購入できる優秀なアイテムです。これらのアイテムは、旅先で壊れたり紛失したりしても惜しくない価格ですから、気軽に使えてストレスフリーな旅をサポートしてくれます。

ベトナム旅行の持ち物リストを最小限にするパッキング術【まとめ】

ベトナム旅行の持ち物は、多すぎても少なすぎても旅の快適性を損ないます。プロのパッキング術は、「現地で代替がきくもの」は持っていかず、「現地で代替がきかない、または高価になるもの」だけを厳選するというのが基本です。

この考え方に基づき、必需品を確実に抑えつつ、荷物を最小限に抑えるための究極のパッキング術をまとめとしてご紹介します。

ベトナム旅行のパッキング術の基本

  • 基本は3つの分散
    パスポート・現金・クレジットカードは「分散」して持ち運ぶことで、盗難や紛失のリスクを最小限に抑えます。
  • 衣類は3日分を目安
    現地で洗濯(ホテルやランドリーサービス)を利用するか、速乾性の衣類を選び、持っていく衣類を最小限に抑えます。
  • 液体物はトラベルボトルに
    大容量のシャンプーや化粧品は持っていかず、トラベルボトルに小分けにし、機内持ち込みルールを遵守します。
  • 現地調達を前提とする
    重くかさばるものは、ベトナムのコンビニやスーパーで安価に手に入る可能性があるため、極力持参を避けます(例:ミネラルウォーター、大きなタオル、一部の洗面用品)。
  • 電子機器はマルチ対応
    スマホやPCの充電器は240V対応のものがほとんどですが、非対応の製品のために変圧器という重荷を背負わないよう、製品を選別します。 
  • セキュリティアイテムを活用
    ワイヤーロックやスキミング防止財布など、物理的な防犯グッズは確実に用意し、貴重品管理への意識を高めます。
  • 薬は飲み慣れたものを最優先
    旅先で症状が悪化した場合、言語の壁から適切な薬を入手できないリスクを考慮し、飲み慣れた常備薬は多めに持参します。
  • 衣類の圧縮とポーチの利用
    圧縮袋と仕分けポーチを併用し、スーツケース内のスペースを最大限に効率化し、お土産用のスペースを確保しておきます。
  • スマホは命綱
    現地SIMやeSIMなどの通信環境は出発前に必ず設定を済ませ、充電器、モバイルバッテリーは機内持ち込み手荷物に入れます。
  • 天候・気候の事前調査
    南部、北部、中部の気候や季節を事前に確認し、多すぎる上着や不必要な厚手の衣類は省きます。

ベトナム旅行は、事前の準備をしっかり行うことで、その魅力が何倍にも膨らむものです。このリストを参考に、安心して、最高の旅の思い出を作ってきてください。

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